ねおき

2024年に見た映画

公開

2024年は全部で49作の映画を見た。

春に新しい土地に引っ越して、生活が変わった。ばたばたしていたので、2月から5月の4か月間は映画を見ることができなかった。時間がなかった割には、例年と同じほどの数なので、かなりがんばって映画を見たともいえる。

今年は最大手のU-NEXTを使いはじめた。見たいけれどU-NEXTにしかないものも多くあったので、うれしくてたくさん見てしまったのかもしれない。

各作品には、見たいと思った理由と感想を簡単に添えている。

パリ13区(2021)

フランスの若手脚本家レア・ミシウスが制作に参加していたので。セックスに依存気味だったり、問題があったり。でも、なんとなく前進する前向きさ。性的活力に若さを感じる。星ひとつ

返校 言葉が消えた日(2019)

政府による弾圧が続いた白色テロ時代を描いた台湾映画。ポスターで机に座る少女の画が印象的。不条理な悪夢の世界。あの時代を忘れないという強い思いが伝わってくる。星ひとつ

帰らない日曜日(2021)

ポスターに写る恋人たちの構図がよくて。主人公が書いたであろう小説に記したかった思いが、映画を通して表現されていてよかった。若者が戦争で失われた時代の重苦しさも。星ふたつ

The witch 魔女(2018)

バラエティーを見て好きになったチェ・ウシクが出演しているのと、新星キム・ダミを見たくて。すがすがしいまでの暴力とアクション。バラエティーと違い、ウシクさんの目が怖かった。星ひとつ

アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版(2021)

変わった題目が気になったのと、あまり見ないルーマニア映画だったので。第1部がよかった。マスク姿の人々が行き交うブカレストの町を歩く主人公。それを遠くから追うカメラ。星ひとつ

ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019)

牛対人間のパニック映画なのかな、おもしろそうと思い。でも、ちょっと違った。群衆のエネルギー、暴力性、野蛮さ、愚かさ。これが人間の本質だったら嫌だ。すこし芸術的な作り。星ひとつ

林檎とポラロイド(2020)

単語の組み合わせが気になる邦題。あまり見ないギリシャ映画。映像がきれい。ウイスキーを通して見るような、つやのあるぼけが好きだった。スタンダードサイズの画面もcozy。星ふたつ

ストレイ 犬が見た世界(2020)

犬の目線で撮られたドキュメンタリーというのにひかれて。音響も変わっていた。犬の聴覚を再現しようとしたとか。撮影者と犬の距離感が絶妙。犬にも犬の生活があるのを実感できる。星ふたつ

鵞鳥湖の夜(2019)

ガチョウコという響きが気になる中国映画。鵞鳥湖は再開発で取り残された場所。下層が集まる猥雑な雰囲気がよく描かれていた。女主人公の生業である水浴嬢は、実在する職業らしい。星ひとつ

サバイビング・ピカソ(1996)

フォロー中のジュリアン・ムーアが出演。星ひとつ

トラブル・ウィズ・ユー(2018)

フォロー中のオドレイ・トトゥが出演。星ひとつ

グロリア 永遠の青春(2018)

フォロー中のジュリアン・ムーアが出演。星ひとつ

秘密への招待状(2019)

フォロー中のジュリアン・ムーアが出演。星ひとつ

グロリアス 世界を動かした女たち(2020)

フォロー中のジュリアン・ムーアが出演。星ふたつ

スピリット 未知への冒険(2021)

フォロー中のジュリアン・ムーアが声で出演。星ふたつ

馬三家からの手紙(2018)

中国の強制労働を扱ったドキュメンタリー。顔を隠さず経験を語って大丈夫なのだろうかと見ていたら。文字通り、身を削って信念を貫く。命をかけた映画だった。星ふたつ

Away(2019)

ラトビアの青年がひとりで作り上げたアニメというのに興味を持ち。静かな冒険ゲームのプレイ画面を見ている感じだった。きれいで滑らかな映像と深い音楽。制作者は宮崎駿を好きそう。星ひとつ

未来を乗り換えた男(2018)

フォロー中のフランツ・ロゴフスキが出演。星ふたつ

ハッピーエンド(2017)

フォロー中のフランツ・ロゴフスキが出演。星ふたつ

パリのどこかで、あなたと(2019)

フォロー中のセドリック・クラピッシュの作品。星ふたつ

オフィサー・アンド・スパイ(2019)

フォロー中のロマン・ポランスキーの作品。星ひとつ

愛さえあれば(2012)

フォロー中のスサンネ・ビアの作品。星ひとつ

セリーナ 炎の女(2014)

フォロー中のスサンネ・ビアの作品。星ひとつ

冬の小鳥(2009)

韓国の孤児院から引き取られ、フランスで育った監督の自伝的映画。少女のお父さんへの親愛が一方通行で悲しい。つらくてもいつかは順応する。それも悲しいが、生きる術。星ひとつ

バージニア・ウルフなんかこわくない(1966)

理由は忘れたが、いつか見たいと思っていた作品。酒に酔ったときの不条理な感じがよく出ていた。お互いに毒する夫婦の関係は、見ていてしんどい。星ひとつ

ベネデッタ(2021)

ときおり見るポール・ヴァーホーヴェン監督。シャーロット・ランプリングが出ていて、ちょっとびっくり。キリスト教への皮肉と懐疑がおもしろい物語に変換されていた。滑稽さも◎。星ふたつ

第七の封印(1957)

騎士と死神がチェスで対決というのにひかれて。以前『仮面/ペルソナ』を見て、イングマール・ベルイマンの作品は難解という印象だったが、この作品はだいたい理解できたような。星ひとつ

教授とわたし、そして映画(2010)

ときおり見るホン・サンス監督。チョン・ユミとイ・ソンギュンの共演を見てみたかったのもある。ホン・サンス作品は台詞がよいなあ。それを役者が自分たちの形で話す感じも。星ひとつ

青春シンドローム(1994)

フォロー中のセドリック・クラピッシュの古い作品。配信に出てきたので、久しぶりに見てみようかと思い。星ふたつ

3人のアンヌ(2012)

ホン・サンス監督の作品。イザベル・ユペール、ユン・ヨジョン、チョン・ユミが共演していてびっくり。なんとなく似た雰囲気の3人。好きな人たちなので、ぜいたくな時間だった。星ふたつ

リスト(2011)

ホン・サンス監督の作品。『3人のアンヌ』の最初の場面から異なる展開に。同じ人、場所、形でも違う話になるので、おもしろい。星ひとつ

山中傳奇(1979)

中国古典が原作の伝奇ロマン大作というのにひかれて。古い映画を見たい気分でもあった。撮影地は韓国だそうで、韓国ドラマで見たことのある風景もあったような。星ひとつ

ジョージア 白い橋のカフェで逢いましょう(2021)

風にたなびくカーテンが写るポスターにひかれて。ジョージアの日常が感じられる映像がよかった。クタイシの町を流れる水量の多い大きな川が印象的。グルジア文字のかわいさよ。星ふたつ

猫たちのアパートメント(2022)

取り壊しが迫る団地に暮らす猫たちを追ったドキュメンタリー。監督が『子猫をお願い』の人というのも見た理由。250匹の猫たちが結局どうなったのかわからず、もやもやした。星ひとつ

聖なる泉の少女(2017)

ジョージアが舞台。聖なる泉を守る少女の物語というのにひかれて。IMDbによると、劇場公開されたのは日本だけみたい。最近、ジョージアの映画をよく見かけるのが謎。星ひとつ

ある女優の不在(2018)

映画の制作を国から禁止されている監督。映画のようなドキュメンタリーのような。数々の風刺。村人が芸人の作品を楽しむ一方で、芸人(とくに女性)を見下す構図が胸に重い。星ひとつ

あのこは貴族(2020)

お嬢さまと庶民の友情みたいなのに興味をひかれて。若手俳優たちがたくさん出ているのも。原作はきっとおもしろいのだろう、たぶん。映画は表面的だった。星ひとつ

ペトルーニャに祝福を(2019)

緑色の植物を背景に、赤い花柄の服を着た女性がどっしりと座るポスターが印象的で。あまり見ない北マケドニアの映画。正教会の女人禁制の行事は、日本の祭りみたいで興味深い。星ひとつ

金の糸(2019)

金継ぎに着想を得たジョージア映画というのにひかれて。老人たちの心情に共感して、涙が止まらず。主人公が住むのは、古い寄宿舎のような趣のある建物。人々が寄り合い暮らしている。星ふたつ

チタン(2021)

車に性愛を感じる話というのに興味を持ち。好みではないけれど、すごいものを見せられたという感想。たぶんずっと変な顔をして見ていたと思う。星ひとつ

ボイリング・ポイント 沸騰(2021)

90分の映画をワンショットで撮ったというので、見てみたかった。レストランが舞台なのに、料理がおいしそうに見えないのは残念だった。星ひとつ

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018)

フォロー中のエミール・クストリッツァの作品。星ひとつ

ウェディング・ベルを鳴らせ!(2007)

フォロー中のエミール・クストリッツァの作品。久しぶりに再見。星ひとつ

インフル病みのペトロフ家(2021)

音の響きがよい邦題。高熱でもうろうとした世界。現実と妄想、時間が入り交じる。子供時代への郷愁と親子関係をつなげたところが温かくてよかった。星ひとつ

わたしは最悪。(2021)

どれほど最悪なのだろうかと気になり。あまり心に響かなかったのは、男から見た女の話だから?それほど最悪でもないし(男から見ると最悪?)、好きに生きたらよいと思う。星ひとつ

その手に触れるまで(2019)

ときおり見るベルギーのダルデンヌ兄弟の作品。博愛の心を試される、すこしいじわるな作りだった。主人公の少年がどうであれ、愛を注ぐのがキリスト教なのだろうか。星ひとつ

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ(2023)

好きな『ネブラスカ』の監督、アレクサンダー・ペインのクリスマス映画ということで。しかし、筋書きも人物描写も表面的であまり響かなかった。星ひとつ

Saltburn(2023)

苦手だが、なぜか気になるバリー・キオガンが出演。パーティーで鹿のカチューシャをつけていたのは『鹿殺し』へのオマージュ?映画では上流階級の無邪気さがよく描かれていた。星ひとつ

セイント・フランシス(2019)

30代の独身女性と少女の交流というのにひかれて。赤と緑のポスターも印象的。主張を詰め込みすぎて、すこし説教くさい。薬による中絶が具体的に描かれていたので勉強になった。星ひとつ