オドレイ・トトゥ

警察官イヴォンヌの殉職した夫は町の英雄だった。彼女は毎晩、子供に夫の活躍を語り聞かせていた。しかしある日、実は夫が汚職警官だったことを知る。夫に罪を着せられた青年アントワーヌに責任を感じる彼女だが、妙な展開に。滑りがちなコメディ感と渋い俳優陣。オドレイ・トトゥはアントワーヌの恋人アニエス役。ピエール・サルヴァドーリ監督とは3作目である。

クリスマスに向けて、サンタ会社ではエルフたちがプレゼントの製造に大忙し。しかし、エルフたちが突然倒れてしまう一大事に！サンタは治療に必要なビタミンCを手に入れるため、そりに乗って苦手な人間界へ。かわいいトナカイとフランス的軽口が楽しいクリスマス映画。オドレイ・トトゥはサンタの愛しい妻ワンダ役。

ブルジョア夫妻の元に生まれたヴァランティーヌ（オドレイ・トトゥ）。やがて結婚したヴァランティーヌはたくさんの子供たちに恵まれ、穏やかな家庭を築いていく。死は生と同じように訪れ去っていく。それでも世代を超えて命を繋いでいく愛おしさ。花が咲きほこる絵画のような美しい映像。

芸術家肌で小柄な少年ダニエルは、機械に強くいつもガソリン臭い転校生テオと意気投合。少年たちは廃材を集めて車を自作し、夏休みが始まると親に内緒で旅に出る。性や恋、家族や人生のこと。少年たちの冒険に満ちた夏の思い出。オドレイ・トトゥはダニエルの繊細な母親役で登場。

「スパニッシュ・アパートメント」シリーズ3作目。40歳になったグザヴィエは、作家で生計を立てているようだ。しかし、彼の人生は年齢にふさわしい堅実さからは程遠く、組み木のパズルのようにこんがらがっているのだった。オドレイ･トトゥが演じるマルティーヌは、中国茶の売買で訪れたニューヨークでグザヴィエと再会する。

原作はボリス・ヴィアンの小説。「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリーが白昼夢のような混沌とした世界を映像化した。資産家のコラン（ロマン・デュリス）は、美しいクロエ（オドレイ・トトゥ）と恋に落ちる。彼らは結婚し、幸せな日々を送っていたが、クロエの体調がすぐれない。彼女の肺では睡蓮の花が育ちつつあるのだった。

フランソワ・モーリアックの代表作を映画化。1920年代のボルドー地方。資産家の娘テレーズ（オドレイ・トトゥ）は、政略結婚により土地持ちのデスケルウ家に嫁ぐ。粗野で明快な夫やその家族との生活は、テレーズの感じる日々への鬱々とした思いを晴らすことはなく。監督は「なまいきシャルロット」などのクロード・ミレール。本作が遺作となった。

無名作家のポールと妻で医師のサラ（オドレイ・トトゥ）。ある朝、ふたりは子供の送迎を巡る言い争いをきっかけにお互いへの不満をぶつけ合う。そして、その日を最後に妻は姿を消す。消息がないまま1年が過ぎ、ポールはパリを離れて故郷のサン・マロに子供たちを連れて戻る。妻が生きていることを信じながらも新しい人生を歩もうとするポールだったが。

ベストセラー恋愛小説を原作者自身が映画化。ナタリー（オドレイ・トトゥ）は愛する夫を交通事故で亡くしたあと、仕事一筋の日々を送っていた。もう人を愛することはないかもしれないと思っていたが、不器用でどうにも冴えない見た目の同僚マーカスは、なぜか彼女の心の琴線に触れたようで。

孤児として育ったガブリエル。お針子として働きながら、キャバレーで歌い、華やかな世界での活躍を目指す彼女。のちに世界的なデザイナーとして成功するココ･シャネルの若き日をオドレイ・トトゥ主演で描く。

冷たい屋根裏部屋で投げやりな日々を送るカミーユ（オドレイ・トトゥ）。彼女はひょんなことから同じアパートに暮らす元貴族と料理人の青年の部屋に居候することになる。一緒にいることの温かさを描いたハートフルなお話。

お金持ちの男を渡り歩いて玉の輿を狙う。全身物欲なイレーヌをオドレイ・トトゥがゴージャスかつ小悪魔的に演じる楽しいラブコメ。高級ホテルで働く平凡なホテルマンのジャンは、イレーヌの勘違いから彼女のお眼鏡にかなうのだが。

ダン・ブラウンのベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』の映画化。ルーブル美術館で発見された館長ソニエールの奇妙な死体に残された暗号を発端に、大学教授ラングドンと暗号解読官ソフィー（オドレイ・トトゥ）は、キリスト教を巡る驚愕の事実に近づいていく。

「スパニッシュ・アパートメント」続編。グザヴィエは30歳を目前にして仕事や恋に悩みつつ、自分探しの毎日を送っている。ロシアの人形マトリョーショカのように次々とふたを開けて行けば、いつか本当の自分が見つかるかもしれないと。オドレイ・トトゥは彼の元恋人役で登場。

「アメリ」のジャン＝ピエール・ジュネ監督との2作目。第一次世界大戦に参戦した婚約者の帰りを待つマチルド（オドレイ・トトゥ）。しかし、もたらされたのは悲報。彼は必ず生きている。不思議な直感を信じて、関係者に彼の消息を尋ねはじめるマチルドだった。

トップスターを夢見てニューヨークに降り立った女優の卵。お金も家もない彼女が滞在するのは、ある脚本家の軒先。停滞中の脚本家は、ポジティブで強烈な個性をもつ彼女に着想を得て、新しく脚本を書きはじめる。オドレイ・トトゥのかわいさが楽しめるサクセス・ストーリー。

1925年にパリでヒットしたオペレッタを巨匠アラン・レネが映画化。アールデコ花咲くパリを舞台に、5人の男女の恋の駆け引きが歌と踊りで華麗に描かれる。オドレイ・トトゥは若手芸術家に思いを寄せる、小悪魔的な魅力をもつ女性で登場。

ロンドンのホテルで働くナイジェリア移民のオクウェ。ある出来事からホテルの秘密を知った彼は、移民社会の裏側に巻き込まれていく。オドレイ・トトゥは彼と同じホテルで働くトルコ系移民の役。トルコなまりの英語に苦労したとか。

ヨーロッパの交換留学システム“エラスムス・プログラム”を利用して、バルセロナの大学に留学したグザヴィエ。彼の見つけた住まいは、国籍・性別さまざまの5人が暮らすアパート。言葉も文化も違う人々の中で暮らす青年の1年を描く。オドレイ・トトゥは、彼の恋人役で登場。

画学生のアンジェリク（オドレイ・トトゥ）は妻のいる心臓外科医に恋している。彼女の心はいつも彼のことでいっぱいで、それ以外のことは上の空。彼女は出会いの記念に一本のバラを彼に贈るのだが。捻りの効いたスリラー。

宗教オタクなミシェルの新しい恋人は無宗教のユダヤ人。彼女は仏教を捨て、ユダヤ教に傾倒していくのだけれど。精神世界を満たしてくれるものに、彼女はいつか出会えるのだろうか。オドレイ・トトゥはくるくるのパーマがかわいいミシェル役。

モンマルトルのカフェで働く空想好きな女の子アメリ（オドレイ・トトゥ）。現実世界を避けがちな彼女だが、ちょっとしたいたずらを仕掛けて人を幸せにすることで、少しずつ殻を破り成長していくのだった。ジャン＝ピエール・ジュネ監督のブラック・ユーモアが隠し味のかわいい作品。

原題“蝶の羽ばたき”が表すように、小さな出来事が影響を与えて大きな出来事につながるかもしれない、というバタフライ理論を元にしたストーリー。仕事へ向かう地下鉄の中で、運命の人に出会う日だと告げられたイレーヌ（オドレイ・トトゥ）にはじまり、物語は連鎖的に展開していく。

18世紀フランス。ドルバック男爵の屋敷では、哲学者ディドロが出版を禁止された『百科全書』の執筆を密かに進めていた。印刷作業の音を隠すためにオルガンが響き渡り、屋敷の人々は欲望に忠実で、豚がぶひぶひと鳴き叫ぶ。てんやわんやなエロコメディにオドレイ・トトゥは男爵の娘として出演。登場時間は少ないが、裸体がきれい。

カロ（オドレイ・トトゥ）は友達のナットを探し歩いて、パリから北部の町にやってきた。重たいバックパックを背負った彼女は、老婆にナットの行方をたずねるが冷たくあしらわれ、ある酒場に入る。そして、ナットを知るという若者たちに誘われ、ついていくのだが。

エステサロン“ヴィーナス・ビューティ”では、オーナーのもと3人のエステティシャンが働いている。その中のベテラン、アンジェルの恋愛を中心に、彼らの人生を描き出す。オドレイ・トトゥは二十歳の可憐なエステティシャンで登場。

フランスの田舎町。ある家の地下から赤ん坊の白骨死体が見つかった。発見者はその家に住む、冷蔵庫を愛する風変わりな若妻（オドレイ・トトゥ）だった。彼女は何者かに狙われ、次々と奇妙な事件が起こるが、夫をはじめ町の人々は彼女の精神を疑い信じようとしない。オドレイ・トトゥの美しさが光るサスペンス。