La venue de l'avenir
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作品情報
- 公開年
- 2025
- 製作国
- フランス
- ベルギー
- 監督
- セドリック・クラピッシュ
- 脚本
- セドリック・クラピッシュ
- サンティアゴ・アミゴレーナ
Cédric Klapisch
更新
1961年、フランスのヌイイ=シュル=セーヌ生まれ。フランス国立映画学校(La Fémis)を志したが叶わなかったため、アメリカに渡り、ニューヨーク大学大学院で映画を学んだ。帰仏後に製作した短編『Ce qui me meut』(1989)がフランス批評家協会賞を得る。初めての長編映画『百貨店大百科』(1992)は、セザール賞にノミネートされた。日本で初めて公開された作品で多くの支持を得た『猫が行方不明』(1996)は、ベルリン映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞。『家族の気分』(1996)はフランスでヒットし、セザール賞(脚本)、モントリオール国際映画祭審査員特別賞などを受賞。自作へカメオ出演しているので、それを見つけるのも一興。
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ギリシャ・サラダ
テレビシリーズ
『スパニッシュ・アパートメント』シリーズ4作目。グザヴィエの大きくなった子供たちが主人公に。若き起業家の兄トムは、祖父が兄妹に遺した建物を相続するため、アテネに留学中の妹ミアを訪ねる。そして兄妹は性別や国籍もさまざまな人たちと生活を共にするようになり。それはグザヴィエたちの経験と同じようで異なる今の時代の物語。懐かしい人物たちも再集合。
ダンサー in Paris
パリ・オペラ座バレエのダンサー、エリーズ。怪我をした彼女がバレエとは異なる形の舞踊に出会い、人生を見つめ直す物語。エリーズ役にはパリ・オペラ座の現役ダンサー、マリオン・バルボー。彼女や仲間たちの体が生み出すエネルギー受けて、前向きな気持ちに。脇役は個性的な役者たちが固める。ピオ・マルマイとフランソワ・シヴィルがへんてこでよかった。
パリのどこかで、あなたと
『猫が行方不明』から二十数年。今のパリで撮ったら、どんな物語が生まれるのだろう。サクレ・クール寺院を望むパリ18区。並びのアパルトマンに暮らすレミーとメラニー。『おかえり、ブルゴーニュへ』で姉弟を演じたふたりが今作の主人公に。『猫が行方不明』で主人公を演じたギャランス・クラヴェルやクラピッシュ監督の常連さんたちも登場。100歳を迎えたルネ・ル・カルムの遺作となった。
おかえり、ブルゴーニュへ
家業を継ぐことに反発して家を飛び出たジャンは、父の危篤を受け10年ぶりに故郷のブルゴーニュへ戻る。家では父に代わり、妹のジュリエットが弟のジェレミーと共にぶどうの栽培醸造に取り組んでいた。しかし、多額の相続税に継続が難しくなり。三兄妹の強い絆と成長を描く、監督のユーモアに満ちた家族物語。ぶどう畑の風景が美しい。
ニューヨークの
『スパニッシュ・アパートメント』シリーズ3作目。40歳になったグザヴィエの人生は年齢にふさわしい堅実さから程遠く、組み木のパズルのようにこんがらがっている。妻と共にニューヨークへ去った子供たちが恋しく、グザヴィエは突発的にアメリカへ移住するが。
フランス、幸せのメソッド
シングルマザーのフランスは、工場の倒産で失業するが一念発起。パリで家政婦の研修を受け、株式ブローカーのスティーブに雇われる。株の動きは読めても人の心を読めない彼に、フランスは大切なものを伝えようとするのだが。監督の得意な下町人情があたたかいコメディ。
オーレリ・デュポン 輝ける一瞬に
テレビ映画
バレエを愛するクラピッシュ氏。彼が撮ったオペラ座のエトワール、オーレリ・デュポンのドキュメンタリー。しなやかに、そして力強く。華麗に舞う裏で、弱音を吐きながら。しかし、確実に仕上げるプロとしての負けん気の強さ。パリに生きる市井の人でもある彼女の姿が、クラピッシュ監督らしい画の中から浮かび上がる。
Paris
心臓を患い、余命わずかと告げられたダンサーのピエール。彼はアパルトマンの窓辺で街の人々を眺めながら、生きているだけで十分幸せじゃないかと思うのだった。新しい恋に後ろ向きなピエールの姉、女子学生に恋をする歴史学者、アフリカからパリを目指す青年。パリの街を舞台にした群像劇。
ロシアン・ドールズ
『スパニッシュ・アパートメント』続編。グザヴィエ青年は30歳を目前にして、仕事や恋に悩みつつ自分探しの毎日を送っている。ロシアの人形マトリョーショカのように次々とふたを開けて行けば、いつか本当の自分が見つかるかもしれないと。
スナッチ・アウェイ
何か物足りない日々を送るテレビカメラマンの彼女は、あることからギャングと関わりをもつようになる。シャンゼリゼ通りの夜景が美しいパリを舞台に、彼女の前に善と悪、ふたつの道が広がる。原題は賛成でもあり反対でもある、のような意味。
スパニッシュ・アパートメント
ヨーロッパの交換留学システム“エラスムス・プログラム”を利用して、バルセロナの大学に留学したグザヴィエ。彼の見つけた住まいは、国籍・性別さまざまの5人が暮らすアパート。言葉も文化も違う人々の中で暮らす青年の1年を描く。何か新しいことがしたくなる映画。
パリの確率
新世紀を目前にしたカウントダウンパーティー。アルチュールは恋人から子どもが欲しいと迫られる。仕事や生活は不安定だし、地球環境も悪化している中、子どもをもつことを躊躇するアルチュール。そんな彼が、恋人を避けて入ったトイレの天井の先に見たものは。
家族の気分
毎週金曜日の夜に行なわれる一家恒例の食事会。集合場所である長男の店に集まった母親、長男、次男、妹、次男の妻、店のバーテンダー、そして高齢の犬。小さなすれ違いが彼らの日々積み重なったお互いへの不満を噴出させる。不満はあるが自分を変えることはしたくない。けれど理解してほしい。そんな家族の葛藤を独特のコメディで描く。
猫が行方不明
久々のバカンスに出かけたクロエ。ところが預けた愛猫グリグリが行方不明に。グリグリを探して奔走する彼女の前に現れるご近所の人たち。恋も仕事もなんだか冴えない彼女だけれど、新しい人間関係を通して今までとは違う世界が見えてくる。うまくいかないことがあっても人生捨てたものじゃない。元気を与えてくれる映画。
キング・オブ・フィルム 巨匠たちの60秒
青春シンドローム
親友の恋人が出産するため、病院に集まった4人の男性。出産を待つあいだ、彼らは高校時代を思い起こす。1970年代、学生運動で揺れるパリの高校で過ごした時間。ばかばかしいほどにふざけて楽しくつるんでいた彼らだが、卒業が近付くにつれて現実が忍び寄り、彼らの関係にも変化が訪れるのだった。セドリック・クラピッシュ作品の常連ロマン・デュリスのデビュー作。
百貨店大百科
倒産寸前の百貨店を建て直すべく、新社長があの手この手を展開する。新社長の方針は人間性尊重と個性解放。社員同士のつながりが弱く士気の低い職場に、彼の思想は届くのだろうか?派手ではないけれど、たくさんの登場人物の個性が活かされた心穏やかなる映画。
(私を動かすもの)
短編
トランジット
短編
クラピッシュ氏が大学院時代に撮った短編。経由地NYの空港に降り立った音楽家の男は、乗り継ぎ便がキャンセルされたことを知る。どうしてもその日中に移動したい彼だが、明日にならないと便は用意できないという。仕方なく航空会社が用意したホテルに移った男は、観光バスに乗ったり、掃除婦と仲良くなったりするのだった。