ジュリアン・ムーア

人気ブロードウェイミュージカルを『ウォールフラワー』のスティーヴン・チョボスキー監督が映画化。社交不安障害に悩む高校生エヴァンは、ある誤解から嘘を重ね、周りに受け入れられた理想の生活を手に入れるのだが。ジュリアン・ムーアは片親でエヴァンを育てる母親役。看護師だが、お金のため夜勤を頻繁にするので家に不在がち。本格的に歌う姿を初めて披露している。

冒険心に富む少女ラッキーと気性の荒い野生馬スピリットの物語。シリーズ1作目の『スピリット』は、動物アニメなのに動物が人間の言葉を話さないことが話題になったらしい。登場する馬たちはよい表情だし、動きも馬そのもので、馬好きにはたまらない映画だった。ジュリアン・ムーアはラッキーの伯母コーラの声を担当。

広場恐怖症のため家にこもっている児童心理学者のアナ。窓から外をのぞくのが日課の彼女は、向かいに新しい家族が越してきたことを知る。あいさつに来た息子イーサンを通して、彼女は一家に係わるようになるのだが。薬を酒で流し込む生活を送るアナの幻想なのか現実なのか。不確かさが漂うサスペンススリラー。ジュリアン・ムーアはイーサンのあけすけな母役。

1960年代から活動を続けるアメリカの女性解放運動家グロリア・スタイネム。彼女の人生とフェミニズムの歩みを描いた伝記映画。4人の女優がグロリアの各年代を担当し、演じている。ジュリアン・ムーアは壮年期以降のグロリア役。各年代のグロリアが同じバスに乗って走り続け、人生を振り返るという演出が走馬灯のようで胸に染みた。

スサンネ・ビアの『アフター・ウェディング』の舞台をデンマークからアメリカに移してリメイク。監督はジュリアン・ムーアの夫、バート・フレインドリッチ。原作の主人公は男性ふたりだったが、本作では女性ふたりに。男性と女性では出産に関して性差があるので、物語の本質が異なるような。ジュリアン・ムーアは成功した経営者、テレサ役。インドで慈善事業を行うイザベル（ミシェル・ウィリアムズ）に寄付を申し出る。

原作は、在ペルー日本大使公邸占拠事件をもとに書かれたアン・パチェットの小説。『ビーイング・フリン』の監督ポール・ワイツが映画化。ストックホルム症候群を心の美しい交流として描く危うさと、陳腐なロマンスの香り。ジュリアン・ムーアは、著名なオペラ歌手役。占拠の夜に公邸で開かれるサロンコンサートに招かれた。歌唱はアメリカの歌手ルネ・フレミングが行なっている。

セバスティアン・レリオ監督が自作『グロリアの青春』の舞台をチリからアメリカに移してリメイク。ジュリアン・ムーアが熱望し、再映画化が実現したという。50代のグロリア（ジュリアン・ムーア）は離婚を経験し、しばらくひとりで暮らしてきた。彼女は新しい出会いを求めてクラブに通うのだが。中年女性あるあるの描写に親近感。自分にとって大切なものは。

『キングスマン』続編。ロンドンの高級テーラーに拠点を置く諜報組織キングスマンは、謎の麻薬組織ゴールデン・サークルから攻撃を受ける。辛うじて生き残ったエグジーたちはアメリカの諜報組織と組んで麻薬組織に挑む。ジュリアン・ムーアは麻薬組織のポップなサイコパス首領のポピー役。エルトン・ジョンが出てきてびっくり。

1977年ミネソタ州ガンフリント、母を亡くした少年ベンは見知らぬ父を探して。1927年ニュージャージー州ホーボーケン、少女ローズは焦がれる女優（ジュリアン・ムーア）に会うために。ふたりはニューヨークへ旅立つ。交互に描かれるふたりの物語は交錯し。聴覚に障害のあるローズの世界は、当時の伴奏付きサイレント映画風に描かれている。

シリーズ最終章の後編。反乱の象徴として人々の支持を集めるカットニス。彼女は独裁者スノーを自らの手で暗殺することを決意するが、反乱軍を率いるコイン首相（ジュリアン・ムーア）は許可しない。カットニスは独断で前線に乗り込むが、敵地には数々の罠が仕掛けられていた。

ローレル（ジュリアン・ムーア）は保守的な土地でゲイであることを隠しながら長く警察官を務めていた。彼女は若いステイシーに出会い幸せな生活を始めた矢先、重い病に冒されていることを知る。同性のパートナーに遺族年金を求めて立ち上がった人々の実話を元にした物語。

アート・ディレクターのマギーはひとりで母親になるべく知人の精子をもらうのだが、小説を書く人類学者ジョンと恋に落ち。しっかり者だけれど少しお節介なマギーが奮闘する、ニューヨークを舞台にした学術的な人々のラブコメ。ジュリアン・ムーアはジョンの鬼嫁で才女ジョーゼットを演じる。

七人兄弟の末子は不思議な力を持つという伝説に基づくアクションファンタジー。七番目の息子として魔物と戦うスプーク。老練な彼は後継者を探し始めるが、昔封印した浅からぬ因縁の魔女マルキン（ジュリアン・ムーア）が解き放たれる。スプークは最後の望みである若者トムを見習いに取るのだが。

人気ヤングアダルト小説を元にしたシリーズ最終章の前編。独裁国家パネムがプロパカンダのために開催するサバイバルゲームで勝ち残った少女カットニスは、第13地区の地下に拠点をもつ反乱軍と行動を共にすることになる。反乱軍の首領にジュリアン・ムーア。

遺伝型若年性アルツハイマー病を発症した女性の物語。言語学教授という優れた経歴を持ちながらも、病により言葉が次々と失われ、愛する夫や子どもたちとの関係も変化する。そして、そのような状況を認識できなくなってもアリスはアリスであることを、ジュリアン・ムーアは素晴らしい演技で示した。

輝かしい星々の裏側では、おぞましくも哀しい感情が渦巻いていた。ハリウッドが舞台の群像劇。夜行バスでLAにやって来た火傷跡のある少女を軸に、幼くして子役で成功した少年、有名人を相手に繁盛するセラピストの男らの話が絡み合う。ジュリアン･ムーアは、大女優だった母の亡霊から逃れられない女優役。

飛行中の機内が舞台の密室サスペンス･アクション。過去の不幸から酒浸りの航空保安官ビル。彼の乗務する飛行機が大西洋の上空に差し掛かったとき、携帯電話に謎の人物からメッセージが届く。指定口座に入金がなければ、20分毎に乗客をひとり殺すと。ジュリアン･ムーアはビルの隣に座るヒロイン役。

1976年の同名学園ホラーのリメイク。胎児を腫瘍と考えるような狂信的母親（ジュリアン・ムーア）に育てられ、周囲から孤立する少女キャリー。高校で受けたいじめを機に、彼女の目覚め始めた超能力は、町を不幸な結末へと導く。ジュリアン・ムーアははまり役であった。

ペンシルベニアの小さな町にある高校で英語を教えるリンダ・シンクレア。ある日、元教え子が脚本家の夢破れてニューヨークから帰郷するが、リンダは彼の脚本を高校の演劇部で上演しようと奮起する。ジュリアン・ムーアは、垢抜けない未婚の40代であるが、内に情熱を秘めたリンダをコミカルに演じる。

マッチョなプレイボーイのジョンは、大好きなポルノに比べて面倒で満足感のない現実のセックスをなんとかするため、最高にセクシーな美女を物にしようとするのだが。ジュリアン・ムーアは、ジョンと夜間大学で出会い、彼がポルノ依存症であることを指摘する年上の女性を演じる。

少女メイジーは離婚した両親の家を行き来するが、美術商の父と落ちぶれ気味のロック歌手の母（ジュリアン・ムーア）は自身の生活に忙しく、それぞれの新しいパートナーにメイジーの世話を任せ始める。ボールのように大人の間をやりとりされても、すべての人を受け入れようとするメイジーが健気である。

作家志望だが浮浪する若者ニック・フリン。彼はホームレスシェルターで働き始めるが、疎遠な父が宿泊客として現れる。アルコール依存症でヘイトスピーチを繰り出す自称偉大な作家。そんな父に自分の姿を重ねるニックだった。ジュリアン・ムーアは、ニックを苦労して育てた母親役。

さえない中年男キャルは妻（ジュリアン・ムーア）から離婚を求められ、子どもたちを残して家を出る。バーで出会ったイケメン軟派師の指南を得て、あかぬけた人生を歩もうとするのだが、やっぱり妻を忘れられない。彼を中心に錯綜する個々の恋がおもしろい。人を想う心があたたかいラブコメディ。

精神分析医のカーラ（ジュリアン・ムーア）は、同じく精神分析医の父から解離性同一性障害の患者デヴィッドを紹介される。多重人格を否定する彼女は、意見の異なる父を論破しようとデヴィッドに現れる人格を調べる。しかし状況は次第に科学的な説明では追いつかなくなるのだった。

妊娠を機に業界を引退した人気ポルノ女優のエレクトラ。収入のあても特段なく、今はコミュニティセンターで女性向けセックスライフの講師をしているのだが。ジュリアン・ムーアは、悩み多きエレクトラの前に現れる浴室の聖母マリアとして少しだけ登場。

ゲイカップルのニックとジュールス。彼女たちは精子バンクを利用し、同じ提供者からそれぞれ女児と男児を出産した。10代になった子どもたちは生物学上の父に興味をもち、こっそり会いに行く。新たな存在の登場に家族は揺れ始めるのだった。ジュリアン・ムーアは主婦的な生き方に少し不満を抱くジュールス役。

大学教授である夫の浮気を疑う産婦人科医キャサリン（ジュリアン・ムーア）。彼女は真偽を確かめるため、偶然知り合った若い娼婦クロエに、夫を誘惑し、その模様を報告する仕事を持ちかけるのだが。クロエ役のアマンダ・セイフライドが美しい官能サスペンス。

1960年代のロサンゼルス。大学教授のジョージは長年連れ添った恋人のジムを交通事故で亡くし、深い悲しみの底にいた。彼は生きる意味を見出せず、ある朝、人生を終えることを決めるのだった。ジュリアン・ムーアは酒と煙草が好きな、ジョージのかつての恋人で今は大親友の女を演じる。

年の離れた夫の隠居に伴い、老人ばかりが集まるコミュニティに引っ越してきたピッパ・リー。良妻賢母のイメージから人々の相談相手となる彼女だが、本当は内に秘めた自分を解放したいのだった。ジュリアン・ムーアは、10代のピッパが共依存の母から逃れて滞在するおばの家で出会う作家役。

コピーショップ店員のジェリーは、彼とは違い優秀で軍人だった兄の葬儀で悲しみの涙を流す。ほどなく、彼はなぜかテロリストの疑いをかけられ、見知らぬ女の声（ジュリアン・ムーア）が告げる指示に従わざるを得なくなる。スピード感のあるアクション映画。

目の前が真っ白になり、視力が失われる謎の感染症が発生する。爆発的に増え続ける感染者たちは、最低限の支援しか得られない隔離施設に詰め込まれ、人間の極限状況を体験することとなる。ジュリアン・ムーアは、その中でただひとり目が見える者として登場。

伝説的なシンガーソングライター、ボブ･ディラン。彼の人格を、詩人・アウトロー・映画スター・革命家・放浪者・ロックスターといった6つの人物になぞらえ、彼の半生を描き出す。ジュリアン･ムーアはボブ･ディランについて語る、以前の知り合いという役で少しだけ登場。

その美しさと社交性で、貧しい生活を抜け出し大富豪ブルックスの妻となったバーバラ（ジュリアン・ムーア）。しかし優雅な生活とは裏腹に人間関係は壊滅的であり、彼女の息子アントニーはやがてその状況に囚われていく。“プラスチックの父”を祖先に持つベークランド家に起こった実話をもとにした映画。

2分先の未来を見ることができる男クリス。彼はしがないマジシャンをしながら、目立たぬよう暮らしている。その能力を利用して、アメリカに持ち込まれた核爆弾を探し出そうとするFBI捜査官にジュリアン・ムーア。肝心の未来予測という設定が活きてないのが惜しい点。

最少年齢18歳。子供が誕生しなくなった近未来。大陸から押し寄せる不法移民に手を焼く英国の省庁で働くセオが巻き込まれる、人類の未来を握る一人の少女を巡る攻防。優れた映像表現に希望というものを実感する作品。ジュリアン・ムーアはセオの元妻で反政府組織トップ、ジュリアンを演じる。

白人女性がカージャックに遭い、車の中には幼い息子がいると言う。警察は彼女の説明に基づき、犯人が逃げ込んだと思われる黒人労働者層が多く住む団地一帯を封鎖するのだが。息子を心配しながらも不審な言動をする母親にジュリアン・ムーア。団地を担当する刑事にサミュエル・L・ジャクソン。

女優レベッカ（ジュリアン・ムーア）と専業主夫トムの夫婦、レベッカの弟トビーと恋人のエレイン。一見、幸せそうな二組のカップルは、セックスの問題や将来展望の違いなどを抱え、次第に心がすれ違う。どうにか関係を修復しようと模索する彼らを描いた大人のラブコメ。

飛行機事故で一人息子を失った女性。一年近くたった今でも彼女は息子のことを忘れることはない。しかし、あるときから家族写真や記録ビデオから息子の姿が消え始め、彼女の大切な記憶が失われていくのだった。真相を確かめようとする女性をジュリアン・ムーアが演じる。

離婚専門の弁護士オードリー（ジュリアン・ムーア）。負け知らずで有能な彼女だが、緊張すると甘いお菓子を食べて落ち着こうとする愛らしい面もある。そんな彼女が、だらしない風貌だが、同じく負け知らずの敏腕弁護士ダニエル（ピアース・ブロスナン）と法廷で出会い、恋に落ちるまでを描くラブコメ。

1923年、ロンドン郊外で『ダロウェイ夫人』を執筆中のヴァージニア・ウルフ。1951年、ロサンジェルスで同作を愛読する主婦ローラ（ジュリアン・ムーア）。2001年ニューヨーク、同作の主人公と同名の編集者クラリッサ。時間を超え『ダロウェイ夫人』を軸に描かれる女性たちの生き様が詰まった1日。

1950年代アメリカ。主婦のキャシー（ジュリアン・ムーア）は、会社重役の夫と共に理想的な夫婦として地域の人々からうらやまれていた。しかし夫には人に言えない“病気”があり、キャシーはぎこちない夫婦関係から、黒人の庭師に次第に心を寄せるのだった。差別の強い時代を背景にした、色彩豊かなメロドラマ。

新聞社のインク係として孤独な生活を送る男クオイルは、烈女に魅入られ娘を授かるが、あるとき彼女を失ってしまう。彼は娘と叔母と共に父の故郷ニューファンドランド島へ向かい、新しい生活を始める。ジュリアン・ムーアは彼が島で出会う未亡人役。島の自然の美しさと幻想的な情景が心に残る良作。

監督は『ゴーストバスターズ』のアイヴァン・ライトマン。アリゾナの洞窟地帯に落ちた隕石から発生した謎の生命体。驚異的な速度で進化するそれらに、妙ちきりんなメンバーが立ち向かう。ジュリアン・ムーアは調査にあたる国の研究者役。

『羊たちの沈黙』続編。ジョディ・フォスターの後を継ぎ、ジュリアン・ムーアがFBI捜査官クラリスを演じる。食人殺人犯レクター博士が逃亡してから10年、クラリスは再び博士の捜査を行うことになるが、その陰にはある大富豪の目論見があった。一方、博士は優雅な生活を送るイタリアからクラリスを追い続けていた。

サミュエル・ベケットの舞台劇を映画化する企画『Beckett on Film』による短編映画。暗闇から現れた女（ジュリアン・ムーア）が椅子に座り、話し始める。カメラによって大写しされた彼女の口が素早く動き、奇妙なリズムで語る、ある孤独な少女の話。

セックスのカリスマ伝道師、死期を迎えた大物プロデューサー、彼を看病する妻（ジュリアン・ムーア）と看護人、悩み多き天才クイズ少年、雷に打たれた元クイズ少年、ガンを宣告されたクイズ番組の人気司会者、ドラッグに溺れる女、恋人を求める警官。LAに住む人々の24時間を描く群像劇。心の穴をつなぎ埋め合わせるラストが秀逸。

第2次世界大戦後のロンドン。作家モーリスは隣人の高官ヘンリーから彼の妻サラ（ジュリアン・ムーア）の浮気について打明けられる。かつてサラと情事関係にあったモーリスは嫉妬心から探偵に調査を依頼。次第に真実が明らかになっていくのだが。

養護教諭アリスは、預かっていた友人テレサの娘が目を離した隙に溺死してしまい、うちひしがれる。地域の人々の態度は冷たく、更には学校の保護者から児童虐待を訴えられ逮捕される。アリスは刑務所で若い女囚たちと過ごすことになるのだが。ジュリアン・ムーアは、娘の死にも関わらずアリスを信じ受け入れるテレサ役。

若く有能な政治家ロバートと才女ガートルードは、誰もがうらやむ理想的な夫婦だったが、ロバートの成功の秘密を握る美しい夫人（ジュリアン・ムーア）が現れ、彼は窮地に陥る。ロバートは妻には打ち明けられず、友人に相談するのだが。ジュリアン・ムーアの悪女ぶりを堪能できる19世紀ロンドンを舞台にした喜劇。

舞台はナマズ料理が名物のアメリカ南部の小さな町。復活祭を前にして、クッキーという老女が自殺するが、彼女の死が強盗殺人に偽装されたことで、彼女の姪姉妹や姪孫、町の人々を巻き込んだ騒ぎになっていく。風刺がピリッと効いた群像喜劇。ジュリアン・ムーアは姉に支配された姪役。

ヒッチコック『サイコ』のリメイク。会社の金を横領し、逃げる女マリオン。大雨の中、たどり着いたのは寂れたモーテル。経営者の青年は親切で、世話を焼いてくれるのだが。じわじわどーんとくる古典的恐怖。ジュリアン・ムーアはマリオンを探して登場する妹役。

ボウリングを愛する無職のだらしない中年男デュード。ある日、同姓同名の大富豪リボウスキと間違えられたことをきっかけに、物事があらぬ方向に動き始める。個性的な登場人物たちが楽しい喜劇。ジュリアン・ムーアは奇抜なアーティスト。

クリスマスのシカゴ。タクシー運転手の男の車には、入れ替り立ち替り客がやってくる。垣間見る様々な人生に、忌々しい商売だと男はぼやくが、良い人や傷ついた人を見ると何かできることはないかと心を悩ますのだった。ジュリアン・ムーアはレイプにあったばかりの女の客。音楽も素敵で心に染み入るクリスマス映画。

高校に行かず、家族ともうまくいっていない青年エディは、アルバイト先のディスコで出会ったポルノ映画監督にその巨大なペニスを認められ、一躍ポルノスターとなるが。1970年代アメリカのポルノ産業を舞台にした青春群像劇。ジュリアン・ムーアは息子を手放したことを悔やむポルノ女優役。

『ジュラシック・パーク』続編。前作の舞台となったコスタリカの小島では、恐竜が自力で繁殖し、太古をほうふつさせる世界を築き上げていた。数学者マルコム博士らは調査依頼を受けて島へ向かうが、そこには恐竜とのサバイバルゲームが待っていた。ジュリアン・ムーアはマルコムの恋人で恐竜学者役。

数々の女性と浮き名を流した画家パブロ・ピカソ。多くの女性は彼に人生を破壊されたが、フランソワーズ・ジローはピカソの支配を抜け出した唯一の女性と言われる。彼女を中心に描くピカソの女性遍歴と創作。ピカソ役にアンソニー・ホプキンスだが、すこし紳士すぎた。ジュリアン・ムーアはピカソの愛人のひとり、写真家ドラ・マール役。

ベテランの殺し屋ラスと若き野心家ベイン。暗殺者のトップの座を狙った闘いが始まる。無駄な殺しはしない温情さを持ったラスと、手段を選ばないエキセントリックなベインとの対比がおもしろい。ジュリアン・ムーアは彼らが狙う標的役。

同棲中の恋人レベッカ（ジュリアン・ムーア）から妊娠を告げられたサミュエル。小児精神科医という職業柄、子供のいる生活を毛嫌いする彼は、出産を決意したレベッカの気持ちを受止めきれず。そんな二人の出産までの9か月を描いたコメディ。

高級新興住宅地に暮らす内気な主婦キャロル（ジュリアン・ムーア）は、車の排気で呼吸困難になったり、美容院のパーマで鼻血が出たりと、化学物質の“臭い”に過剰に反応し始める。病院の検査では異常が見当たらず、彼女は化学物質のない暮らしを謳うコミューンを頼るのだが。心と身体の均衡とは。

マンハッタンの42丁目にある古びた劇場で舞台劇『ワーニャ伯父さん』のリハーサルが静かに始まった。普段着姿の役者たちだが、いつのまにかサモワールの沸くロシアの田舎屋敷で繰り広げられる人々の話に引き込まれていく。ジュリアン・ムーアは偏屈な元大学教授の若く美しい妻を演じる役者の役。

レイモンド・カーヴァーの短編等をもとにした群像劇。害虫駆除のヘリコプターが空を飛ぶロサンゼルス郊外を舞台に、二十数名の日常を描く。3時間超という長い映画だが、人物や出来事の絡み具合が絶妙。ジュリアン・ムーアは医師の夫と暮らす画家役で登場。

妻殺しの容疑を晴らすべく逃亡する医師キンブルと彼を追跡するFBI捜査官の駆け引きがおもしろいサスペンス映画。ジュリアン・ムーアはキンブルが逃亡中に係わる、とある病院の医師として登場。

繊細な芸術家肌のジューン、自分の生活を犠牲にして妹の面倒を見る兄のベニー。ふたりの元へ転がり込んできた風変わりな青年。ジュリアン・ムーアは彼らの関係に穏やかに加わる元三流女優のウェイトレスを演じる。

心臓発作で死亡した老富豪。死の直前まで一緒にいた愛人レベッカに殺害の疑惑がかけられるが、直接的な証拠はなく、凶器と疑われるのはその肉体のみ。レベッカの弁護をすることになったフランクは、彼女の魅惑に惑わされつつ裁判へ向かう。ジュリアン・ムーアはフランクの妻役。

診察時にセクハラを受けたと訴えられ、産婦人科医は自殺する。医師の妻は財産を失い、ショックで流産。一方、訴えたクレアは家族と幸せに暮らしていた。医師の妻はクレア一家に復讐をするため、ベビーシッターとしてやってくる。細かい方法で一家を崩壊させようとする彼女が怖いサイコスリラー。ジュリアン・ムーアはクレア夫妻の友人役。

カニバリスト女に捕まり、夕食のために調理されようとする少年。彼が時間稼ぎに読み聞かせた3つの怖い話。ジュリアン･ムーアは、男子学生が仕入れたミイラがよみがえる恐怖を描いた第1話に登場。