エミール・クストリッツァ
Емир Кустурица, Emir Kusturica
2024年12月10日 更新
1954年、旧ユーゴスラビアのサラエボ生まれ。プラハの映画学校FAMUで学んだ後、サラエボに戻りテレビ映画の制作に携わる。1981年『ドリー・ベルを覚えているかい?』で長編映画デビュー。同作はヴェネツィア国際映画祭で新人監督賞と国際映画批評家連盟賞を受賞。続く『パパは、出張中!』(1985)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール、『ジプシーのとき』(1988)でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。その後、一時期アメリカに渡り、コロンビア大学で教鞭をとっていた。その頃に制作の『アリゾナ・ドリーム』(1992)はベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した。アメリカからフランスに移住後、『アンダーグラウンド』(1995)を制作。同作は2回目となるパルム・ドールを得るが、政治的論争を引き起こし、クストリッツァは引退宣言を一時出した。復帰後の『黒猫・白猫』(1998)ではヴェネツィア映画祭銀獅子賞を受賞。『ライフ・イズ・ミラクル』(2004)のロケ地に魅せられた彼は、この地を買い取り自分の村「kustendorf」を作った。また監督業のほか、音楽バンドThe No Smoking Orchestra のギタリストとしても活躍している。
El Pepe, una vida suprema
世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ
極左組織の元活動家で政治家のホセ・ムヒカ。彼がウルグアイ大統領として過ごす最後の日々に密着したドキュメンタリー。ムヒカ氏(+鶏)とクストリッツァ氏がベンチに座り、一緒にマテ茶を飲む場面が印象的。和やかなようで緊張感もある。ムヒカ氏は人好きのする顔だが、権力者のしたたかさも感じられる映画だった。
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公開年 2018 製作国 アルゼンチン ウルグアイ セルビア 監督 エミール・クストリッツァ
On the milky road
オン・ザ・ミルキー・ロード
戦争中のとある村。黒傘を掲げてロバに乗り、毎日前線に牛乳を配達するコスタ。牛主の美女ミレナから熱烈な愛を寄せられるコスタだが、村にやってきた謎めいたイタリア人の花嫁に恋をする。クストリッツァ監督が自らコスタを演じ、過去作品のあれこれが散りばめられ、大活躍の動物たちが総集編という感じ。もしかして最後のフィクション作品なのかという考えがよぎる。
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公開年 2016 製作国 セルビア イギリス アメリカ アルゼンチン メキシコ 監督 エミール・クストリッツァ
Words with gods
(神々とのことば)
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公開年 2014 製作国 メキシコ 監督 ギジェルモ・アリアガ(La sangre de Dios) ヘクトール・バベンコ(The man that stole a duck) アレックス・デ・ラ・イグレシア(The confession) バフマン・ゴバディ(Kaboki) アモス・ギタイ(The book of Amos) エミール・クストリッツァ(Our life) ミーラー・ナーイル(God room) 中田秀夫(Sufferings) ワーウィック・ソーントン(True Gods)
Maradona by Kusturica
マラドーナ
アルゼンチンの英雄となったサッカー選手、マラドーナ。彼は自分の映画に登場する人物のようだとクストリッツァは言う。アルゼンチンへ赴きインタビューを試み、セルビアに招いて家族を紹介したり。マラドーナの素顔に迫ろうとするクストリッツァ氏だが、それは達成されたのだろうか。
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公開年 2008 製作国 スペイン フランス 監督 エミール・クストリッツァ
Zavet
ウェディング・ベルを鳴らせ!
セルビアの小さな村で発明好きの祖父と暮らす少年ツァヌ。先が長くないことを悟った祖父は、ツァヌに三つのお願いをする。祖父の願いを叶えるため、牛を連れて町へ出たツァヌ。そこで彼は美しい少女ヤスナに出会い、大騒動がはじまるのだった。下品ではちゃめちゃ、ハッピーエンドなコメディ。
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公開年 2007 製作国 セルビア フランス 監督 エミール・クストリッツァ
All the invisible children
それでも生きる子供たちへ
世界各国の監督が集い、過酷な境遇で生きる子供たちを描いたオムニバス。エミール・クストリッツァは『ブルー・ジプシー』というタイトルで、窃盗団の頭を父にもつ少年を描く。マルヤンは少年院を出たら美容師になりたいという思いを胸に抱いているのだが。
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公開年 2005 製作国 イタリア フランス 監督 メディ・カレフ(タンザ) エミール・クストリッツァ(ブルー・ジプシー) スパイク・リー(アメリカのイエスの子ら) カティア・ルンド(ビルーとジョアン) ジョーダン・スコット(ジョナサン) リドリー・スコット(ジョナサン) ステファノ・ヴィネルッソ(チロ) ジョン・ウー(桑桑と小猫)
Život je čudo
ライフ・イズ・ミラクル
1992年、紛争下のボスニア・ヘルツェゴビナ。セルビア人の鉄道技師ルカは、捕虜として連れ込まれたムスリム人の娘と恋に落ちる。しかし、彼女はいずれ交換捕虜として引渡される身。叶わぬ恋、家族への思いで苦悩するルカに奇跡は訪れるのか。名脇役にロバ。
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公開年 2004 製作国 セルビア=モンテネグロ フランス 監督 エミール・クストリッツァ
Super 8 stories
Super 8
エミール・クストリッツァもメンバーであるノー・スモーキング・オーケストラ。ツアー映像や舞台裏の様子、メンバーへのインタビューなどを交えて、彼らの独自サウンド“Unza Unza”の真髄を描き出すドキュメンタリー。
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公開年 2001 製作国 イタリア ドイツ 監督 エミール・クストリッツァ
Crna mačka, beli mačor
黒猫・白猫
ドナウ川のほとりで暮らす親子、マトゥコとザーレ。マトゥコは一攫千金を夢見て石油列車を盗もうとする。一方、息子のザーレは奔放な娘に恋をして。ザーレの祖父やゴッドファーザー、新興やくざのダダンが加わり、ロマの人々によって繰り広げられる人間味あふれる協奏曲。
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公開年 1998 製作国 フランス ドイツ ユーゴスラビア 監督 エミール・クストリッツァ
Underground
アンダーグラウンド
1940~90年代のユーゴスラビアの激動を描く。ナチス侵攻下のベオグラード。抵抗組織パルチザンで活動するマルコは、クロをはじめとする仲間たちを地下の隠れ家に退避させるのだが。吹き鳴らされるバルカン音楽、狂乱の中に現れる悲哀。
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公開年 1995 製作国 フランス ドイツ ハンガリー 監督 エミール・クストリッツァ
Arizona dream
アリゾナ・ドリーム
伯父の結婚式でアリゾナを訪れた青年。そこで出会った奔放で美しい未亡人は空を飛ぶことにあこがれ、未亡人の義理の娘は亀になることを夢見ている。夢と現実の狭間につかまった彼ら。ときどき現れる空飛ぶ魚が幻想の道しるべ。
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公開年 1992 製作国 アメリカ フランス 監督 エミール・クストリッツァ
Dom za vešanje
ジプシーのとき
ユーゴスラビアのロマ(ジプシー)の村に祖母や妹、叔父と共に暮らすペルハン。足の悪い妹の面倒をよくみる心優しい彼は、村の美しい少女に恋をしていた。しかし、やくざ者のアーメドと関わったことで、ちんけな悪事の世界に流されていく。大事な心を失ってしまった青年の苦悩と成長を、ロマの民謡に乗せて幻想的に描く。
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公開年 1988 製作国 ユーゴスラビア 監督 エミール・クストリッツァ
Otac na službenom putu
パパは、出張中!
スターリン主義に反発し、独自政策を打ち出した1950年代ユーゴスラビア。少年マリクの父は密告により強制労働を課せられ、家を離れる。母は少年にパパは出張中なのだと伝えるが。混迷するユーゴスラビアを少年の視線を中心に描いた作品。
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公開年 1985 製作国 ユーゴスラビア 監督 エミール・クストリッツァ
Sjećaš li se, Dolly Bell?
ドリー・ベルを覚えているかい?
1960年代のサラエボ。マルクス主義の父とムスリムの母のもと、小さな古家に住む若者ディノは、記録映画に見た踊り子ドリー・ベルに淡い恋心を抱く。ある日ディノは地元の悪党から若い女性を預かるが、彼女は踊り子と同じ名だった。催眠術に凝るディノが「日々よくなる」と自分に唱え続ける姿と、遠くに見える高層の国営住宅街に当時を感じる。
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公開年 1981 製作国 ユーゴスラビア 監督 エミール・クストリッツァ
Guernica
(ゲルニカ)
短編
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公開年 1978 製作国 チェコスロバキア 監督 エミール・クストリッツァ