リリ・テイラー

外気に触れると強いアレルギー症状を示す謎の病を患う少年イーライ。両親は少年を連れて実験的な治療を行う医師ホーンのもとを訪れる。頑丈な扉と窓で外気と遮断された古い建物に隔離された少年は遺伝子治療を受けるが、彼の前に同年代の少年少女たちの影が現れるようになり。リリ・テイラーは親切そうだが怪しい医師ホーン役。

死霊館シリーズのスピンオフ。『死霊館 エンフィールド事件』に登場した悪魔ヴァラクの起源を描く。1952年、ルーマニアの修道院で修道女の自殺体が見つかる。バチカンから派遣された神父バークと見習い修道女アイリーンは調査を始めるのだが。リリ・テイラーは『死霊館』につながる短いエピソードにアーカイブ映像で少しだけ登場。

伝説のスラッシャー映画『悪魔のいけにえ』の前日譚。監督は仏ホラー『屋敷女』の二人組。テキサスの片田舎に暮らす不気味なソーヤー家。少年は5歳の誕生日に母（リリ・テイラー）からチェーンソーを贈られ、豚泥棒を切り刻むことを強要される。少年は精神病院に収容されるのだが、10年後、数人の患者とともに美人の看護師を人質にして逃亡するのだった。

拒食症を患う20歳のエレン。治療施設を転々とするが一向によくならない状況に業を煮やした義母は、風変わりな治療を行う医師の元へ彼女を送り出す。同じ病に悩む若者たちが共同で暮らすホームで彼女は心と向き合い始めるのだった。リリ・テイラーはエレンの実母役。エレンを受け止めきれず離れたところでスピリチュアルな生活を送っている。

人気ヤングアダルト小説を映画化したシリーズの第2作目。前作の巨大迷路から脱出したトーマスと仲間たちは新たな施設に収容されるが、そこではおぞましい人体実験が行われていて。少年たちが走りに走って危機を脱するのが妙に爽快なSFアクション。リリ・テイラーはある組織の研究者として少しだけ登場。

『ソウ』の監督ジェームズ・ワンが作る悪霊払い映画。田舎の一軒家に越してきたペロン一家。新生活は心踊るものになるはずだったが、最初の夜から飼い犬が怪死したりと不自然な出来事が続く。一家は超常現象専門家のウォーレン夫妻に相談するのだが。リリ・テイラーは５人の娘をもつ一家の母役。

ギヨーム・カネが以前主演したフランス映画『Les liens du sang』の舞台をアメリカに移して自ら監督。1970年代のブルックリンを舞台に兄と弟の血のつながりを描くクライムサスペンス。リリ・テイラーは彼らのやさしく威勢のいい女兄弟として少しだけ登場。

ニューヨーク州の山麓にふたりで暮らす少年と母（リリ・テイラー）。他人に頼らず自分の生き方を大切にする母は、重い病であることを周りに隠していた。母を突然亡くした少年は“コールドランズ”と呼ばれる森に逃げ込み、さまよい歩く。そして、粗野だが少年を理解する流れ者の男と出会い、新たな生活を始めるのだった。

自然と科学を愛する13歳の少女ロドリーは、夢追い人の母親が家を出たため、郊外のトレーラーハウスに取り残される。ひとりで生きようと決意する彼女だが、祖母の知るところとなり。一匹狼の少女が他者との関わりの中で自分の居場所を見出す成長物語。リリ・テイラーはロドリーの興味に理解を示す理科教師役。

誰の肩も持たず、荷物の内容も気にしない。届け先を必ず見つけ出すプロの運び屋の男は、ただクーリエ（運び屋）とだけ呼ばれている。ある日、イーヴル・シヴルという謎の男に荷物を届ける依頼が入り、彼はイーヴルについて調べ始めるのだが。リリ・テイラーは、クーリエを狙うエキセントリックな殺し屋のカポ夫人役。

作家志望だが浮浪する若者ニック・フリン。彼はホームレスシェルターで働き始めるが、疎遠な父が宿泊客として現れる。アルコール依存症でヘイトスピーチを繰り出す自称偉大な作家。そんな父に自分の姿を重ねるニックだった。リリ・テイラーはシェルターの職員として少しだけ登場。原作者のニック・フリンは彼女の夫である。

洗濯店で働く18歳のアンジェリーナは、崩壊した家庭や恋人との関係に嫌気が差し、ポルノ写真のモデルで得た金を持ってサンフランシスコへ旅立つ。ストリップクラブでウェイトレスを始めた彼女は、チェリーという名でポルノ産業へ足を踏み入れる。リリ・テイラーは、アンジェリーナの家族への思いを平気で利用するような酒浸りの母親役。

ジャックは父危篤の連絡を受け、ニューヨークから故郷アイルランドへ飛ぶ。しかし父はぴんぴんしていて、飛行機代に有り金をはたいたジャックは憤慨する。彼らは昔父が貸した金を村の人々から集めて回るが、以前から確執あるふたりの溝は簡単には埋まらないのだった。リリ・テイラーは彼らの近所に滞在するアメリカ人役。ウエスト・コークの風景が美しい。

ブルックリンの黒人低所得層が多く住む公営住宅地区を担当するニューヨーク市警の3人の男。新居のために金が必要な信心深いサル、定年を間近に控える人生に疲れたエディ、麻薬組織で長く潜入捜査をするタンゴ。彼ら警官を通して描く、善悪とは。リリ・テイラーは、サルの子沢山な妻を演じる。

1930年代のアメリカに実在した銀行強盗ジョン・デリンジャー。義賊的な行動で民衆からの人気は高かったが、捜査局からは“社会の敵ナンバーワン”と呼ばれた彼の姿を描く。リリ・テイラーは、デリンジャーが一時拘束されていた刑務所のあるイリノイ州レイク郡の女性保安官として登場。

ふたりの男の昇進をめぐる争いを描く、ゆるいコメディ。スーパーの副店長ダグは、客の苦情に対応する日々ながらも、新店舗の店長になる可能性が高まり、収入の増加に伴う新しい生活を夢想する。しかし、そこへリチャードという男がカナダから現れ、昇進争いに参入するのだった。リリ・テイラーはリチャードの妻役。

主婦のハンナ（リリ・テイラー）は眼科医の夫から深く愛され、幸せな生活を送っていたが、16歳になる娘サムとはあまりよい関係を築けていなかった。ある日、ハンナとサムが乗った車が事故に遭い、サムだけはかろうじて一命をとりとめるが、心はハンナにすり替わっていたのだった。東野圭吾の原作を元に、親子・夫婦の心のつながりを描く。

世間から忘れられた老齢の作家レナード・シラーは、残された時間を気にしつつ最後の小説に取り組んでいた。そこへ、彼の作品をテーマに論文を書きたいという、貪欲な熱心さを持つ若くて美しい女子大学院生が現れるのだが。リリ・テイラーはレナードの仲のよい娘アリエル役。レナードを演じたフランク・ランジェラがすばらしい。

1950年代のアメリカで人気を博したピンナップ・ガール、ベティ・ペイジの半生を描く。リリ・テイラーは、ベティがモデルとしてよく出入りするボンテージ専門出版社のカメラマン役で登場。監督は彼女が以前主演した『I shot Andy Warhol』のメアリー・ハロン。

原作はチャールズ・ブコウスキーの小説『勝手に生きろ！』。自称作家の無頼漢チナスキーは、どの仕事も続かず、酒・煙草・女の毎日だが、彼にはあふれ出る言葉があり、それを書き留める必要があるのだった。リリ・テイラーは、だめな男が好きで彼と同居する女役。ブコウスキーの小説同様に温かさのある映画。

赤ちゃんを求めて、南米のとある町のホテル“カーサ･エスペランサ”に滞在する6人の女性たち。手続きを待つ時間に、彼女たちのバックグラウンドが描かれていく。特に答えが明示される映画ではないのだが、養子ビジネスについて考えるきっかけになるかも。

高校を中退後に結婚して以来、主婦を続けるジュリー（リリ・テイラー）。日々に物足りなさを感じる彼女が強く引かれるのは宇宙のことで、夫に隠れて科学雑誌を読み漁っていた。ある日、ジュリーはコンピューター講座に参加することを決め、彼女の人生は大きく変化する。彼女を側で支える親友にコートニー・ラブ。

中古レコードショップを経営する音楽オタクのボブは、恋人が家を出て行ったことをきっかけに、なぜ自分は振られ続けるのか？と過去の失恋ワースト5を振り返る。リリ・テイラーは彼の元恋人のひとりとして登場。音楽ネタ満載。

不眠症の実験で人里離れた豪邸に集まった3人の被験者と博士。被験者のひとりで内気な女性ネルは、屋敷が放つあやしい空気に飲まれていく。リリ・テイラーはそのネル役で登場。B級気味のホラーファンタジー。

ボルチモアのハンバーガー店で働く青年ペッカーは、母からもらった中古カメラを片手に、隙あれば家族や町の人の写真を撮ってばかりいた。その写真がニューヨークのアート・ディーラー（リリ・テイラー）の目に止まり、彼は一躍有名人となるのだった。

小学校教師レイチェル（リリ・テイラー）の車は、悪質な修理工場のせいで故障続き。彼女はアパートメントの隣人ショーンに相談するが、彼の親友ジョニーが彼女に好意を抱き。変人ショーンと奥手なジョニーが妙なリズムを生み出すゆるいコメディ。

息子を誘拐された実業家である父親と誘拐犯との駆け引き。メル・ギブソンが父親役ということで、おとなしく要求を飲むわけがなく、誘拐犯の裏をかくとんでもない行動に出るのである。リリ・テイラーは誘拐犯の一味として登場。

小さな町のカメラ店で働くアン（リリ・テイラー）は、遠くに住む恋人から電話で別れを告げられ、悲しみに暮れる。一方、不動産販売員のドンは、家で独り過ごす時間が嫌で、自殺予防ホットラインのボランティアをしている。アンとドンのつながりを軸に描く、悩みながらも前を向いて進もうとする人々の群像劇。くすっと笑って温かな気持ち。

米ポップ・アートの旗手アンディ・ウォーホル襲撃事件という実際の出来事をもとに、彼を襲撃した女バレリー・ソラナスを描いた映画。リリ･テイラー主演。男性を憎み、女性の優位性を信じた彼女。主張とは裏腹にすさんだ生活、空回りする行動が悲しい。

高校生4人組の女の子たち。その中のひとりニッキーが突然命を絶つ。残された3人は彼女の日記を盗み出し、ニッキーがレイプされたことを知る。お互いのことを何も知らないと気付いた彼女たちは、仲を深め、人生を虐げる存在に立ち向かい始める。リリ・テイラーは子どもを育てながら卒業しようとするパティ役。

アメリカに実在した犯罪者と若い看守の心の交流を描く。1929年、カンザス州連邦刑務所。敬虔なユダヤ教徒で看守になったばかりのヘンリー・レッサーは、収監されたカール・パンズラムに親近感を覚え、便宜を図るようになる。リリ・テイラーは、ヘンリーがふらりと入った酒屋で同席する役。

クエンティン・タランティーノら4人の監督によるオムニバス・コメディ。新米ベルボーイが4つの客室から出される無理難題に奮闘。といっても、このベルボーイも一筋縄ではいかない野郎なので滅茶苦茶な展開に。リリ・テイラーはアリソン・アンダース監督の話『お客様は魔女』に登場。

妖精や幽霊の存在が語り継がれる民話の国アイスランドを舞台にしたロード・ムービー。アイスランドで死んだ両親を慰霊するため、日本人の青年は真冬のアイスランドを横断しようとする。人々との出会い、神秘的な出来事との遭遇は、彼の心に影響を与えていくのだった。

ある夜、大学院生キャサリン（リリ・テイラー）は通りで見知らぬ女に物陰へ引きずり込まれる。失せろと命じなさいよと女は言うが、キャサリンは哀願することしかできなかった。女に首筋を噛まれて吸血鬼になったキャサリン。欲望と罪の意識の間で生じる彼女の葛藤を描く。モノクロに映える血。

世界最大のファッションショー、パリ・プレタポルテ・コレクション。その舞台裏で展開される人間模様をロバート・アルトマンが描いた内幕物。沢山の登場人物、同時展開する複数のストーリー。リリ･テイラーはパリコレを取材する記者として登場。

ルディは名門ノートルダム大学のアメフトチームでプレーすることを幼い頃から夢見ていたが、小柄で成績も足りなかったため、地元の工場で働き始める。しかし、一番の理解者だった友人を事故で亡くし、彼は夢に挑むことを決めるのだった。リリ・テイラーは彼の幼なじみで恋人の役。

大戦後のリトル・イタリー。肉屋の男はカードゲームの賭けで得た近所の娘と結婚する。男の迷信的な母の死後に夫婦は女の子を授かり喜ぶが、娘テリーサは世俗的な両親に似つかわしくなく、祖母以上に信心深いことがわかるのだった。リリ・テイラーは成長後のテリーサを演じる。

レイモンド・カーヴァーの短編等をもとにした群像劇。害虫駆除のヘリコプターが空を飛ぶロサンゼルス郊外を舞台に、二十数名の日常を描く。3時間超という長い映画だが、人物や出来事の絡み具合が絶妙。リリ・テイラーはご近所の留守宅を預かることになった女性を演じる。

伯父の結婚式でアリゾナを訪れた青年。そこで出会った奔放で美しい未亡人は空を飛ぶことを夢見、その義理の娘（リリ・テイラー）は亀になることを夢見ている。夢と現実の狭間につかまった彼ら。ときどき現れる空飛ぶ魚が幻想の道しるべ。リリ･テイラーに初めて出会い、その美しさにひかれた作品でもある。

ベトナム出征を目前にした若き海兵隊員エディ。仲間と一夜を楽しむために、町で見つけた女の子ローズをパーティーに誘ったのだが。リヴァー・フェニックスとリリ･テイラーの演技が光る。粗野な若者と冴えない女の子の不器用な恋。

アメリカ独立記念日に生まれたロンは高校卒業と同時に海兵隊へ入る。訓練後、向かった先はベトナム。そこでの体験に苦悩する彼をトム・クルーズが熱演。ベトナム帰還兵に焦点をあてた反戦映画。リリ・テイラーは少しだけ登場。

ロイドは高校卒業を目前にして、美人で成績優秀なダイアンをデートに誘うことを決意する。ジョン・キューザックが演じるロイド青年の人柄のよさが心に残る青春ラブストーリー。リリ・テイラーは彼の友達役で登場。

米コネチカット州の港町ミスティックにあるミスティック・ピザ。そこで働く姉妹キットとデイジー、そして個性的な女の子ジョジョ（リリ・テイラー）。彼女たちの恋と成長を描いた青春ドラマ。見るたびに元気を与えてくれる。

若くして結婚したジェイクとクリスティ。幸せな生活のはずが現実的な問題が次々と現れ、気持ちにすれ違いが生じ始める。クリスティは打開策として、子どもを産むことを選ぶのだが。リリ・テイラーは診療所の受付に登場。愛らしい女の子。