ルート29
詳細
- 公開年
- 2024
- 製作国
- 日本
- 監督
- 森井勇佑
Ichikawa Mikako
更新
1978年、東京都生まれ。高校生の頃から雑誌『Olive』のモデルとして活躍。短編『How to 柔術』(1998)で映画初出演。『とらばいゆ』(2002)で毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞、ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、『blue』(2002)でモスクワ国際映画祭最優秀女優賞、『シン・ゴジラ』(2016)で日本アカデミー賞優秀助演女優賞、毎日映画コンクール女優助演賞を受賞。映画のほかテレビドラマ、CM、舞台などでも活動している。女優の市川実和子は姉。
仮面ライダー生誕50周年企画作品。謎の組織SHOCKERに所属する緑川弘・ルリ子の親子は、組織の理念に疑いを抱き離脱する。弘が施術しバッタ合成型人間になった本郷猛を引き連れ、彼らは人類の幸福のために組織の怪人たちと戦い始める。安っぽいアクションとすべるギャグが逆におかしく、撮影地の風景はすばらしい。市川実日子は、ルリ子の腹違いの兄イチローのやさしい母役で少しだけ登場。
テレビシリーズ
離婚歴3回、中学生の娘と暮らす大豆田とわこ。建設会社の社長に就いたばかりの彼女は、最近亡くなった母のメールパスワードを巡って3人の元夫たちに連絡しなければならなくなり。市川実日子はとわこの幼なじみ、かごめ役。ふわふわな髪に中性的な出で立ちの風来坊で、とわこの家に入り浸っている。テーマはいろいろあるが、小鳥遊が公園でとわこに語った時間と存在の話が好き。
1980年代に起こったグリコ・森永事件を題材にしたベストセラーを土井裕泰(監督)、野木亜紀子(脚本)で映画化。京都でテーラーを営む曽根は、父の遺品の中に見つけた古いカセットテープと手帳から、幼い頃に世間を騒がせた未解決の大事件に自分が関わっていたことを知る。市川実日子は曽根の理解あるやさしい妻で、小さな女の子のお母さん役で少し登場。
美容院を訪れ、米田という男を指名する女。彼女はかつて訪問看護師として働き、訪問先の大石家とは特に親しい関係を築いていた。しかし、ある事件をきっかけに女の人生は一変。彼女はなぜ米田に近付くのか。市川実日子は大石家の長女役。引きこもりがちの無職だが介護福祉士を目指していて、女に親しみを抱いている。
子供たちが巣立った家にふたりで暮らす老夫婦の“お父さん”と“お母さん”。亭主関白のお父さんはお母さんとの生活に興味がないようで、孤独を感じるお母さんの話し相手は猫のチビ。そんなある日、チビが突然いなくなり。市川実日子は彼らの一番下の子、菜穗子役。以前は結婚を考えたこともあるようだが、今は結婚のための結婚はしたくないと仕事に邁進している。
テレビシリーズ
不自然死究明研究所(UDIラボ)を舞台に、そこで働く人々の人生を絡めて描く法医学ミステリー。死と生を対比させながら軽やかに社会問題へ切り込んだ秀作。市川実日子は、主人公の法医解剖医ミコトのよき同僚で臨床検査技師の東海林夕子を演じる。ずばずばとした性格で、目下の興味は異性間交流会(合コン)。
おろろ様という神を祭る小さな港町。役所職員の月末は6人の移住者の受け入れを担当するが、彼らは国の極秘政策で仮釈放され更生生活を始めた殺人犯だった。月末は偏見なく接しようとするのだが、かすかな疑いを抱いたのも事実だった。市川実日子は移住者の一人で、死んだ動物を埋葬する物静かな女性役。
うら若き亜希子は年上の作家先生と結婚して、彼の住まいへ越してくる。そこは幽霊や魔物が人間と入り混じり暮らす町、鎌倉。ふたりは仲睦まじく新しい生活を始めるのだが、亜希子の魂が体から離脱してしまい。先生は亜希子を連れ戻すために黄泉の国へ向かう。市川実日子は、先生の担当編集者である本田の妻役。昭和のお母さんという趣。
ある雨の夜、映画配給会社で働く泉は、古い懐中時計を手に昔の恋を思い起こす。大学二年生の頃、彼女は高校で所属していた演劇部の卒業公演を手伝うことになり、特別な感情を抱き続けていた顧問教師の葉山と再会する。市川実日子は葉山の繊細な妻役で少しだけ登場。
解雇された工場の社長を殺して遺体に火をつけた疑いで起訴された男、三隅。彼を担当することになった弁護士の重盛は、被害者の娘と三隅の接点に気付くのだが、事件の説明をころころと変える三隅の深淵に飲まれて行く。市川実日子は事件に関わる若手検察官役で少しだけ登場。
最果タヒの同名詩集を『ぼくたちの家族』の石井裕也が映画化。看護師と夜の仕事を掛け持ちする美香。建設現場で働く日雇いの慎二。果てのない労働、災害、死。先の見えない世界の大都会で出会った彼らの不器用な恋。市川実日子は美香の母役でほんの少しだけ登場。
27歳ニートの海崎は、リライフ研究所という謎組織が行う実験の被験者に選ばれる。薬で見た目を10歳若返らせ高校生活を1年間送ると社会復帰が保証されるという。実験に参加した彼は中身は27歳なので若者を相手にお節介なおじさんと化す。市川実日子は海崎の会社員時代の先輩役。
テレビシリーズ
魚乃目三太の原作漫画を『世界はときどき美しい』の御法川修がドラマ化。宮沢賢治の青春時代を彼の愛した食や音楽を通して描く。市川実日子は賢治と恋仲になる小学校教員でそば屋の娘、櫻小路ヤス役。賢治のシスコンぶりはひどいものだが、芯の通ったヤスをボブカットの着物姿で演じる市川実日子は見応えあり。
家庭を顧みなかったことを苦悩する男の刑事、雨の日に猟奇的殺人を繰り返す謎の雨合羽男。ふたりの対決を描く。ある雨の日、手足を鎖につながれ犬に食われた死体が見つかる。犬の胃の中からは「ドッグフードの刑」と書かれた紙が見つかる。市川実日子はしゃれた病院で働く艶のある医師役で登場。
東京湾に突如として出現した未知の巨大生物(ゴジラ)。未曽有の事態に混乱する政府の対応は後手にまわる。そのなかで若手政治家の矢口は、組織を超えてはみ出し者を集めたチームを立ち上げ、独自の対策案を練り始める。今の日本が如実に表れた政治アクション映画。市川実日子は、はみ出し者チームに入る環境省課長補佐役。無表情で超早口。
テレビ映画
児童文学者である石井桃子の原作を元に描く夢想の田舎暮らし。作家のハナ(小林聡美)は東京へ行き来しながら田舎で畑を耕し、穏やかな暮らしを送っている。しかし家にネズミが増えたため、対策として子猫を迎え入れることに。市川実日子はハナの同居人で料理と裁縫が得意な一児の母トキ役。
テレビドラマ界の巨匠、石橋冠の初映画作品。IT関連会社の独裁的CEO中原は、金が全てを解決すると考えるような男だったが、親友の死をきっかけに富山の曳山祭りを巡る騒動に関わり、人とのつながりの大切さを思い出すのだった。市川実日子は、曳山の親方を陰で支える控えめな妻役で少しだけ登場。
最近物忘れの激しい主婦の玲子だったが、長男の嫁の妊娠を祝う席で、その異変が家族に知られる。医師の診断は、脳腫瘍により余命1週間。にわかに突きつけられた現実に、夫や長男、次男はうろたえるのだった。面倒な問題をいつも後回しにしてきた家族の再生物語。男による男のためのお母さん像、みたいな。市川実日子は一瞬だけ登場。
豚ではすき焼きと言わない?物事の定義は千差万別。理解しあうには具体的な言葉を重ねる必要があるけれど、できない場合もある。十数年ぶりに大学時代の仲間である大川(窪塚洋介)に連絡をとった洞口(井浦新)は、それができる相手を求めていたのかもしれない。市川実日子もまた久々の洞口に誘われ、彼らと一緒に海へ出かける京子役。
人は寄って来ないけれど、おばあちゃんの血を引いたのか昔から猫だけは寄って来る。職業不詳で結婚したいお年頃のサヨコは、人々の寂しい心の穴ぼこを埋めるため、猫を貸して歩いている。サヨコの人物描写に市川実日子の魅力がよく活かされていて、彼女を存分に楽しめる主演の映画。
コンビニでアイスを食べる男の前で、喪服の女が車道に飛び出した。男はとっさに女を助けるが、彼女はヒッチハイクをしたかったと話し、男は仕方なく車に乗せるのだった。思い出せそうで思い出せない、つかみどころのない顔をした女を中心に描く、ゆるゆるとしたお話。市川実日子はうどんを売る店員として、少しだけ登場。
戦場カメラマン鴨志田穣の自伝を映画化。酒で文字通りずたずたになった身体を抱えて入院し、アルコール依存症の克服に臨む姿をからりと描く。市川実日子は、彼の妻である漫画家・由紀のアシスタント役で少し登場。
川の流れる町で豆腐屋を営むハツミ(市川実日子)、ウィスキーバーのセツコ、珈琲屋のタカコ。3人の女性を中心にゆるくつながる町の人々。間を自在に行き来する存在に、謎の初老女性と幼いこども。桜の咲き始めるころ。流れる水のように、ゆるやかに変化し続ける暮らし。
隣室から聞こえる生活音が、いつしか心の安らぎになっていた。レトロなアパートに住むカメラマン聡と花屋で働く七緒の物語。市川実日子は聡の勤める事務所の切れ者編集者。
テレビ映画
福島の田舎で暮らす老夫婦が“お買い物”のために一念発起。東京へ出かけることになった。時代の変化に戸惑う彼らだが、旅を通してふたりが共に歩んできた道が描き出される。じんわり心が温まる良作。市川実日子は彼らの孫役で登場。
南の島の小さな宿にやってきた一人の女性。なんとなくかわいげのない彼女だけれど、宿に集う人たちの歩調に肩の力が抜けてくるのだった。市川実日子は宿住民のひとりとして登場。彼女の空気によく合う映画。せかせかした時と空腹時は避けて見るべし。
吉田秋生の同名漫画の映画化。金沢の名家の娘、叶小夜子。彼女の妖艶な魅力に周囲はひきつけられ、翻弄されていく。市川実日子は小夜子に親しみを寄せる同級生少女・由似子の姉役。卒業研究で叶家の所蔵物を調査する美術科学生。
生きることは楽しいことばかりではないし、もしかすると辛いことのほうが多いのかもしれない。けれど、ふとした瞬間に世界はとても美しい情景を見せてくれる。そのことに気づく心を詩的に描いた5つのアンソロジー。市川実日子は最終話「生きるためのいくつかの理由」に出演。
夏目漱石の幻想短編集『夢十夜』をベテランから若手まで様々な監督で映像化したオムニバス。怪奇的なもの、幻想的なもの、コメディなものといろいろ。市川実日子は豊島圭介監督の第五夜に登場。シュールに奇声を発する姿はなかなか見られないかも。
『下妻物語』の中島哲也が山田宗樹の同名作を映画化。不幸のループにはまった女、松子の一生を描く。悲しくて切ないのだけれど、潔いエンターテイメント。市川実日子は松子の病弱な妹として登場。
『イン・ザ・プール』『亀は意外と速く泳ぐ』の三木聡が監督。夏休みのようにずっと遊んで暮らせればなあ。ダメジンたちは“一生働かなくていい”インドへ行くことを決意するのであった。ゆるくて濃くて笑ってしまう。市川実日子はトルエン中毒な女の子。
江戸川乱歩「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」の4編を、4人の監督が映像化したオムニバス。市川実日子は実相寺昭雄監督の「鏡地獄」に友情出演で少しだけ登場。江戸川乱歩の世界観というよりは、乱歩に着想を得た別物として見るとよいのかも。
“アニマ”“アニムス”は、元々ユングが心理学用語として用いたもの。この映画では女性が抱く理想の男性像“アニムス”と、男性が抱く理想の女性像“アニマ”という意味で使っている。辛うじて姉弟の形を保っているが、まるで恋人のようなスイとトキオ。彼らは美しく生きることを大切にしているけれど、本当の美しさには気付いていない。市川実日子は友情出演で少しだけ登場。
“雨の季節に戻ってくる” そう言い残して亡くなった妻が1年後、夫と子どもの元に姿を現す。彼女は記憶を失っていたが、彼らは再び一緒に生活するようになるのだった。雨が優しいファンタジー。市川実日子は夫の同僚役で登場。
永井豪原作『キューティーハニー』を『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明が実写化。ダメOL如月ハニーの正体は無敵アンドロイド“キューティーハニー”だった。市川実日子は警視庁の一本気な刑事、秋夏子役で登場。
ショートフィルムのオムニバス『Jam films』の第2弾。市川実日子は小島淳二監督の「机上の空論」に出演。日本の伝統的な男女交際の方法を説く、なんだか怪しいハウツービデオと実践ドラマの二部構成。ラーメンズの小林賢太郎が脚本を書いているが、とても魅力的。
4つの短編映画「LIFE」「ん」「ヤ」「No where」。市川実日子は前半3つの映画に登場。ひとりの女性の人生をワンカットで撮った「LIFE」、街に浮遊するしりとりで人のつながりを描いた「ん」「ヤ」、学期の境目に生まれた男の意義探し「No where」。
テレビシリーズ
生き方に迷いを感じる信用金庫職員、不思議な大学教授、人のしがらみを恐れる売れない漫画家、彼らの住む賄い付き下宿“ハピネス三茶”の張り切り大家に市川実日子。そして、人生を変えようと会社の金を横領し逃亡を続ける女。世間の潮流に乗り切れなかった人だけが気付くことのできる宝物。
何かに追われて逃げ走る3人の男の結末を描いたオムニバス。主演をはる男たちが豪華。市川実日子は3話目「Fly」で浅野忠信と共演。マッシュルームカットに大きな目が印象的。
静岡県に実在する平均年齢80歳のおばあちゃん劇団“ほのお”をモデルにした、おばあちゃんパワー炸裂のハートフルコメディ。集会所に集まるおばあちゃんたちの“ともしび会”に、市民サークルの発表会で何か出し物をしてほしいという依頼が舞い込んできた。市川実日子は、さばさばとした市役所職員として登場。
吉田秋生の漫画『ラヴァーズ・キス』の映画化。鎌倉の高校生、里伽子と朋章。ふたりの恋に錯綜する4人の男女の想い。市川実日子は里伽子の親友役で登場。6人の若者たちのゆらめく思いの青春を描く。
魚喃キリコの漫画『blue』が原作。高校生の桐島(市川実日子)は、ひとつ年上の同級生遠藤と知り合い、同性ではあるが彼女に特別な感情を抱くようになる。彼女の思いは恋なのか、憧れなのか。
女流棋士の姉妹とその夫・恋人たちをめぐる物語。姉は結婚してから勝負では不調続き。家事と仕事のバランスをめぐり、夫と毒舌バトルが繰り広げられる毎日。一方、妹(市川実日子)は気弱な恋人をよいように使っている。同じ世界にいるため、対抗意識の高い姉妹。仕事か恋か。張り詰めた彼女たちの気持ちに痛いほど共感。
テレビシリーズ
ピアフィルムフェスティバルのスカラシップ作品。寂れたビリヤード場の片隅で音楽をつくる店員の男と音楽仲間の女(市川実日子)。そして常連客の中年の男。彼らの関係を中心に、青春を微妙な距離感で描く。市川実日子の長編初出演作。
短編