ねおき

椎名誠〔私小説・小説編〕

Shiina Makoto

更新

1944年、東京生まれ。東京写真大学中退。流通業界専門誌の編集長を経て作家業に入る。私小説、エッセイ、紀行文、SF小説など著作多数。目黒孝二らと本の雑誌社を設立し、月刊「本の雑誌」の編集長を務めていた。また作家以外にも映画監督、写真家としても活躍している。『犬の系譜』(1988)で吉川英治文学新人賞、『アド・バード』(1990)で日本SF大賞受賞。小説作品は大まかに自伝要素の強い私小説系と、個性的SFや非日常的な小説等の超常小説系に分けられる。超常小説で描かれる世界観や生物観は独特。

シリーズもの

孫物語

書誌情報

孫物語

著者
椎名誠
出版者
東京 : 新潮社
出版年
2015
ISBN
9784103456230
書影

アイスプラネット

書誌情報

アイスプラネット

著者
椎名誠
出版者
東京 : 講談社
出版年
2014
ISBN
9784062182331
書影

三匹のかいじゅう

書誌情報

三匹のかいじゅう

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
2013
ISBN
9784087714913

国境越え

書誌情報

国境越え

著者
椎名誠
出版者
東京 : 新潮社
出版年
2012
ISBN
9784103456209
目次
  • 南の島のライオン
  • 砂州の上の夜
  • 眼の中の蚊
  • 国境越え 水さがし
  • 羊を買う
  • 孤立牧場
  • 化石の森
  • どんどんひゃらり
書影

そらをみてますないてます

書誌情報

そらをみてますないてます

著者
椎名誠
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
2011
ISBN
9784163809601
書影

ナマコ

書誌情報

ナマコ

著者
椎名誠
出版者
東京 : 講談社
出版年
2011
ISBN
9784062166553
書影

屋上の黄色いテント

火事で自宅アパートから締め出された男は、会社の屋上でテント暮らしを始める... 表題作など7編の短編と、フランス人画家による表題作の絵物語付き。星ひとつ

書誌情報

屋上の黄色いテント

著者
椎名誠
ロール・デュファイ
出版者
札幌 : 柏艪舎
出版年
2010
ISBN
9784434137174
目次
  • 飛んでいった赤テント
  • 炎名寺の夜
  • ある日。
  • サーカスのラッパ犬
  • パリの裸の王様
  • 銀座の貧乏の物語
  • 屋上の黄色いテント
書影

新宿遊牧民

新宿に集うシーナ氏をはじめとする“バカ”な男達が“新宿遊牧民”に至るまでを記した実録小説。『哀愁の町に霧が降るのだ』に始まるシリーズの総集編といったところで、シーナ氏の本気遊びの半生がうかがえる。星ひとつ

書誌情報

新宿遊牧民

著者
椎名誠
出版者
東京 : 講談社
出版年
2009
ISBN
9784062157742

大きな約束 続

『大きな約束』続編。取材旅や原稿書き、種々の講演や審査会... きっちりと詰まった日常で、ふっとかかってくる風太くんからの電話。幼い頃の息子との関係を思い起こしたりと、じいじいの趣を強くするシーナ氏だった。星ひとつ

書誌情報

大きな約束 続

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
2009
ISBN
9784087712827

大きな約束

風太くんと海ちゃんという孫ができ、“じいじい”となったシーナ氏。チベットを愛する妻、アメリカで生活する子どもたち、親しい友人、旅の仲間... シーナ氏の日常を綴った私小説。所々にはさまれる風太くんとの長距離電話に心温まる。星ふたつ

書誌情報

大きな約束

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
2009
ISBN
9784087712810

草の記憶

『週刊金曜日』への連載をまとめたもの。「オニユラシ」「タマセンカズラ」「アレチノカヤツリ」など、少年たちの冒険にあふれた毎日を草の記憶に絡めて描く。小学生の日記を読んでいるような気分で、それがまた味。星ひとつ

書誌情報

草の記憶

著者
椎名誠
出版者
東京 : 金曜日
出版年
2007
ISBN
9784906605255
目次
  • オニユラシ
  • タマセンカズラ
  • アレチノカヤツリ
  • ナガバカソウ
  • ウワバミソウ
  • アワコガネギク
  • スズメノテッポウ
  • ハマボウフウ

波切り草

千葉の海と少年・青年というと、椎名誠の世界に戻ってきたなと懐かしい感じがする。昭和30年代、千葉の海沿いで青年への道を歩むイサムの物語。今回の主人公は斜に構えたところはなく、すっと物事を受入れられる柔らかさを感じた。星ふたつ

書誌情報

波切り草

著者
椎名誠
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
2006
ISBN
4163249303

ぱいかじ南海作戦

離婚と失業を同時に得た男は、ふらふらと南の島へ。そこで出会ったなんとも気持ちのよい男どもと海浜生活を送ることになるが... 南からのあたたかい風“ぱいかじ”に漂う、情けなくもパワフル男の物語。星ひとつ

書誌情報

ぱいかじ南海作戦

著者
椎名誠
出版者
東京 : 新潮社
出版年
2004
ISBN
4103456167
書影

まわれ映写機

幻灯機で飴玉の包み紙を映して喜びの声をあげていた少年の映画への憧れは、30年を経て実現するのであった。第1部では少年時代から20代後半までの映写機との関わり、第2部では椎名誠の初映画作品「ガクの冒険」について書かれている。ほぼ実録の映画傾倒記小説。星ふたつ

書誌情報

まわれ映写機

著者
椎名誠
出版者
東京 : 幻冬舎
出版年
2003
ISBN
4344004256
書影

風のまつり

子供向け写真図鑑の撮影に南の島を訪れたカメラマン六兵。宿泊するホテルは人気のないリゾートホテル。流星タクシーに乗ってたどり着いたおじゃれ舟の美しい女性。変に疑い深い島の人々。彼は島の選挙をめぐる抗争に巻き込まれていく... 哀愁と美しさを感じる小説。星みっつ

書誌情報

風のまつり

著者
椎名誠
出版者
東京 : 講談社
出版年
2003
ISBN
4062119242
書影

モヤシ

健康診断で尿酸値が高いことが判明し、痛風の危機にさらされたシーナ氏。尿酸値上昇の原因であるプリン体を多く含む食品(その中には著者の大好物ビールもある)とおさらばし、モヤシを片手に旅に出た!モヤシもただのモヤシではないですよ。星ふたつ

書誌情報

モヤシ

著者
椎名誠
出版者
東京 : 講談社
出版年
2003
ISBN
406211609X
書影

かえっていく場所

長く住んだ武蔵野の家を離れ、都心の高台へ移ったシーナ氏と妻。彼は冬になるとうつ症状にさいなまれ、妻の体調も優れない。子どもたちはもう長いことアメリカへ行ったままだ。そんな家族、それぞれの“かえっていく場所”とは?星ふたつ

書誌情報

かえっていく場所

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
2003
ISBN
4087746399

ニューヨークからきた猫たち

精神的混乱と戦うシーナ氏の周りで、物事は歩み続ける。母の死、巣立ち行く子どもたち、妻、変わりゆく武蔵野、危険な追跡者。単に危機的状況に対応するシーナ氏に興味があるだけだが、「私のいる場所」と「隣の席の冒険王」が好きだ。星ふたつ

書誌情報

ニューヨークからきた猫たち

著者
椎名誠
出版者
東京 : 朝日新聞社
出版年
2002
ISBN
4022578033
目次
  • ふゆのかぜ
  • 桜の木の下で
  • ニューヨークからきた猫たち
  • 隣の席の冒険王
  • いまはただ静かにしていれば…
  • わたしのいる場所
  • 突然みちのく演歌旅
  • 元旦の宴
  • 屋上
  • 遡行

飛ぶ男、噛む女

不安定な精神状態にある主人公の生活に絡みつくように現れる女Kとの関係を描いた表題作ほか、山奥の温泉旅館で出会ったあでやかな女将の話「ぐじ」など、私小説の語り口で妖しい女を軸にした短編集。星ひとつ

書誌情報

飛ぶ男、噛む女

著者
椎名誠
出版者
東京 : 新潮社
出版年
2001
ISBN
4103456140
目次
  • 飛ぶ男、噛む女
  • すだま
  • 洞喰沢
  • 樹の泪
  • ぐじ
  • オングの第二島

海ちゃん、おはよう

とある出版会社で契約社員として働く主人公に、海ちゃんという女の子が誕生した。若くして突然パパとなった彼の、子育てとともに変化する意識と生活に、なかなか好感がもてる。シーナ氏の体験を元にした子育て記。星ひとつ

書誌情報

海ちゃん、おはよう

著者
椎名誠
出版者
東京 : 朝日新聞社
出版年
2001
ISBN
4022576022

春画

大人になった子どもたちはアメリカで暮らし、妻との関係にかすかなぎこちなさを感じる。子どもたちを訪ねてアメリカに滞在する話や、亡くなった母が残した形見の話など、シーナ氏の変化しつつある家族関係を中心に描く。星ひとつ

書誌情報

春画

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
2001
ISBN
4087745104
目次
  • 春画
  • 家族
  • 青空
  • 秘密
  • 海流
  • 風琴
  • 暗闇

もう少しむこうの空の下へ

シーナ氏が訪れた南の島々や海辺の町で出会った人々の話や身辺の話などをまとめた短編集。海の風景、妻のモンゴル行き、深酒によどむ朝。全体的に静かに淡々と。星ひとつ

書誌情報

もう少しむこうの空の下へ

著者
椎名誠
出版者
東京 : 講談社
出版年
2000
ISBN
4062102587
目次
  • 島の映画会
  • 海彦山彦
  • 島の女
  • 花火のまつり
  • 窓のむこうの夜の海
  • 新しい町のふるい海
  • 海ぞいの町
  • 寺泊にて
  • 木の踊り
  • 遠い不安
  • 風に舞う島
  • 海の贈りうた
  • そこにいけば…

アメンボ号の冒険

東京湾に面した千葉の田舎町で育ったシーナ氏の子ども時代の冒険話。アメンボ号と名づけたいかだで川を下ったり、秘密基地を作ったり。毎日が濃密で新しい発見に満ちていた子どもの世界。星ふたつ

書誌情報

アメンボ号の冒険

著者
椎名誠
出版者
東京 : 講談社
出版年
1999
ISBN
4062097095

ずんが島漂流記

祖父の総之助(ノケ)が若い頃暮らしたフンデロッテという南の島での話。ノケと友達のカポ、ネギー、そしてターラは、“歩く魚”がいるという海を目指して旅に出る。ある島では鳥のように空を舞う人々がいたり... 星ふたつ

書誌情報

ずんが島漂流記

著者
椎名誠
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
1999
ISBN
4163182101

新宿熱風どかどか団

『本の雑誌血風録』その後。「本の雑誌」は株式会社となり、椎名誠は勤めていた会社を辞める。モノカキ以外にも人を訪ねてインタビュー記事を書いたり、ラジオ番組に出たり、テレビの撮影があったり。多角的な活動が読み取れる。星ふたつ

書誌情報

新宿熱風どかどか団

著者
椎名誠
出版者
東京 : 朝日新聞社
出版年
1998
ISBN
4022572884

黄金時代

グループに属さず独立した在り方は喧嘩を呼んだ。強くなりたい。寡黙に熱く人生に立ち向かう青年の中学から大学までの時代を描く。シーナ氏の自伝的青年小説。星ふたつ

書誌情報

黄金時代

著者
椎名誠
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
1998
ISBN
4163177507

本の雑誌血風録

『銀座のカラス』続編。「目黒ジャーナル」が「本の雑誌」となり、売れ行きを伸ばす様子を描いた実録。『哀愁の町に霧が降るのだ』の人たちが大人になり、何かおもしろいことはないのか!と騒ぎ始めたエネルギーぐるぐる所帯。星ふたつ

書誌情報

本の雑誌血風録

著者
椎名誠
出版者
東京 : 朝日新聞社
出版年
1997
ISBN
4022571519

屋根の上の三角テント

たくさんの私小説の中から選び出された傑作ぞろいのベストセレクション。巻末に著者による収録作品解説、日常小説系短篇リスト、私小説への思いが記されたあとがきが収録されている。星みっつ

書誌情報

屋根の上の三角テント 日常小説ベスト・セレクション

著者
椎名誠
出版者
東京 : 新潮社
出版年
1997
ISBN
4103456108
目次
  • 米屋のつくったビアガーデン
  • 土星を見るひと
  • きんもくせい
  • ガク物語
  • ハーケンと夏みかん
  • 三分間のサヨウナラ
  • カイチューじるこ
  • ハマボウフウの花や風
  • 皿を洗う

麦の道

麦の道を行く津田尚介。「まあいいやどうだって・・」さめた気持ちの彼だったが、若麦の草いきれにあてられたように、彼の高校生活は次第に熱くなっていくのだった。シーナ氏の自伝的青春小説。星ふたつ

書誌情報

麦の道

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
1996
ISBN
4087741761

トロッコ海岸|猫殺し

はじめの5編は少年時代もの。大人に成長しつつある少年たちのちょっと妖しく興味をひかれるできことが描かれている。小説の創作話を書いた「蛇の夢」、既視感のある道の記憶から若い頃の妻との生活を描く「道の記憶」など。星ふたつ

書誌情報

トロッコ海岸

著者
椎名誠
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
2007
ISBN
4167334100

猫殺し その他の短篇

著者
椎名誠
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
1994
ISBN
4163150803
目次
  • 猫殺し
  • トロッコ海岸
  • デカメロン
  • ほこりまみれ
  • ポウの首
  • 蛇の夢
  • 椿の花が咲いていた。
  • 殺人との接近
  • 謎の解明
  • 道の記憶
  • 映写会

はるさきのへび

『岳物語』には登場しないがシーナ家には娘がいて、この本はシーナ氏の娘への思いが綴られた私小説である。「海ちゃん、おはよう」は育児雑誌に掲載されたもので、母親の立場で女口調というのが珍しい。星ふたつ

書誌情報

はるさきのへび

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
1994
ISBN
4087740684
目次
  • 階段の上の海
  • 海ちゃん、おはよう
  • 娘と私

ハマボウフウの花や風

倉庫での仕事経験が小説化された「倉庫作業員」。同じ経験が超常小説になったのが「武装島田倉庫」。読み比べもおもしろい。表題作は哀愁、友情、恋心の入り混じった秀作。情景が心に残る粒ぞろいの一冊。星ふたつ

書誌情報

ハマボウフウの花や風

著者
椎名誠
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
1991
ISBN
4163127704
目次
  • 倉庫作業員
  • 皿を洗う
  • 三羽のアヒル
  • ハマボウフウの花や風
  • 温泉問題
  • 脱出

銀座のカラス

『新橋烏森口青春篇』続編。主人公は月報の編集長となり、ひとりで編集から発行までをこなすことになる。戸惑い冷や汗を流しながらも、思ったことを正直に伝える彼のストレート戦法がいいなと思った。星ふたつ

書誌情報

銀座のカラス

著者
椎名誠
出版者
東京 : 朝日新聞社
出版年
1991
ISBN
4022563397

白い手

ハーモニカに白い手がひらひら揺れる。シーナ氏少年時代の物語。子どもの頃のなんだかよくわからないことばと結びついたイメージは宝物。星ふたつ

書誌情報

白い手

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
1989
ISBN
4087726932
目次
  • カイチューじるこ
  • ポンプ倉庫
  • 壁新聞
  • 学芸会
  • ソロバン塾
  • 春休み

土星を見るひと

土星を長年観測している人の取材に向かう水島の脳裏にちらつくのは、妻からの電話で知った、死にかけているという飼い犬のことであった。表題作ほか、少しばかり暗くあやしい短編集。星ふたつ

書誌情報

土星を見るひと

著者
椎名誠
出版者
東京 : 新潮社
出版年
1989
ISBN
4103456051
目次
  • うねり
  • 壁の蛇
  • クックタウンの一日
  • 桟橋のむこう
  • コッポラコートの私小説
  • ボールド山に風が吹く
  • 土星を見るひと

さよなら、海の女たち

海に潜って貝を採るのがうまいのだと言った女、船端を転げ出るように海へ入っていった珊瑚礁の女、貝を手に持ちカチリカチリと踊る女... シーナ氏が出会った海の香りのする女たち。星ひとつ

書誌情報

さよなら、海の女たち

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
1988
ISBN
4087726665
目次
  • グンジョー色の女
  • 伊勢海老騒動
  • 珊瑚礁の女
  • 七面鳥ホテル
  • 座間味にて
  • 貝の踊り
  • 秀さんの女房
  • あつい冬
  • 秘密宅急便
  • 3分間のサヨウナラ

長く素晴らしく憂鬱な一日

新宿をアジトに活動する“文筆業者”のアヤシク広がる妄想と憂うつに満ちた一日。シーナ氏が超常小説の主人公になったかのような文体と展開。著者撮影の写真が散りばめられている。星ひとつ

書誌情報

長く素晴らしく憂鬱な一日

著者
椎名誠
出版者
東京 : マガジンハウス
出版年
1988
ISBN
4895780074

犬の系譜

パチ、ジョン、チヨ。少年時代の飼い犬三代を軸に、シーナ氏の家族関係を描く自伝的長編。ですます体が私小説風。他作品の題材となる出来事などが系統的に収められている。星ふたつ

書誌情報

犬の系譜

著者
椎名誠
出版者
東京 : 講談社
出版年
1988
ISBN
4062037807

新橋烏森口青春篇

『哀愁の町に霧が降るのだ』続編。仲間はそれぞれの道を歩み始め、主人公も共同生活をしていたアパートを出て、デパート関連の業界新聞社で編集者の端くれとして働き始める。星ふたつ

書誌情報

新橋烏森口青春篇

著者
椎名誠
出版者
東京 : 新潮社
出版年
1987
ISBN
4103456043

菜の花物語

菜の花を手に現れた出版社の女性は、シーナ氏の絵物語の構想にふわりと風を呼び起こす。表題作ほか、にぎやかな病棟に響く鬼子母神の蝉の声が印象的な、義母の死を描いた「蝉」など、シーナ氏の周辺の出来事を静かにつづった私小説。星ふたつ

書誌情報

菜の花物語

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
1987
ISBN
4087726215
目次
  • 菜の花
  • ねずみ坂小画廊
  • 人工海岸
  • なつかしい眼をした女
  • 犬と奥さん
  • 足首の問題
  • ヘッドランプ
  • この3月は…
  • 午後のインタビュー

少年の夏

ある夏の出来事。川を吹き渡る風を愛する男とともに3人の少年たちは川の旅に出た。物静かな犬と一緒に。カヌーイスト野田知佑とその飼い犬ガク、椎名誠の息子らの夏の旅が、沢山の写真とともに描かれている。星ひとつ

書誌情報

少年の夏

椎名誠
写真
佐藤秀明
出版者
東京 : 徳間書店
出版年
1987
ISBN
4191234617

パタゴニア

風になりたい。会社員を辞めフリーランサーになり、こんどは家庭から離れようとしたシーナ氏。気付けば妻とは半年ほど話らしいものをしていなかった。海沿いに揺れる一面のタンポポの風景が印象的なパタゴニアの旅。星ふたつ

書誌情報

パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り

著者
椎名誠
出版者
東京 : 情報センター出版局
出版年
1987
ISBN
4795806020

岳物語

シーナ家の長男、岳少年とその父の美しく力強い愛情・友情物語。『定本岳物語』は、『岳物語』『続岳物語』を加筆・再編成したもので、岳本人の随筆が収録されている。やはり当事者にとっては、自分のことが書かれた本というのは受け入れ難い存在のようだ。星みっつ

書誌情報

定本岳物語

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
1998
ISBN
4087743470

岳物語 続

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
1986
ISBN
4087725693

岳物語

著者
椎名誠
出版者
東京 : 集英社
出版年
1985
ISBN
4087725243

哀愁の町に霧が降るのだ

シーナ氏の周りを“あやしく徘徊するさまざま雑多で魅力的な人間たち”。彼らの出会いから、日の当たらない六畳一間の狭苦しい空間で、ムサクルシイ男どもが暮らした2年間を描いた青春話。星ふたつ

書誌情報

哀愁の町に霧が降るのだ 下

著者
椎名誠
出版者
東京 : 情報センター出版局
出版年
1982
ISBN
-

哀愁の町に霧が降るのだ 中

著者
椎名誠
出版者
東京 : 情報センター出版局
出版年
1982
ISBN
-

哀愁の町に霧が降るのだ 上

著者
椎名誠
出版者
東京 : 情報センター出版局
出版年
1981
ISBN
-