ねおき

引っ越しあれこれ(その2)

公開

前回のあれこれの続きというのか、言わないのか。また引っ越して、いまは沖縄に住んでいる。

東京にはもう少し長くいられるかと思っていたので、都会生活を満喫し切れず、若干の心残り。東京での最後の日は、毎日のように見ていた日本一高い塔に登った。経験のない高さから見る東京の町は、きらきらと光る川に彩られて、とてもきれいだった。

新しい住まいに来て1週間ほど。前回の引っ越しのときよりは早く落ち着くことができたかと思う。しかし、前回なかなか落ち着けなかった原因の内ふたつは健在で、「2年前の生活用品」と「汚い」に対応する必要があった。

2年前のほこりだらけのカーテンを洗ったり、茶渋だらけの水差しを漂白したり。湿度の高い沖縄では少しの汚れにあっという間にカビが生えるのだが、入居したときには既にいたるところにカビが。度重なる引っ越しという作業にもう飽きていたので、ざっと対処して終わりにした。

新居に関してもうひとつ言えば、虫が多い。カビが生えていたせいか、それを餌とするチャタテムシが多いのだ。しかも妙にでかくて羽があるので、すばしこい。

ここ数日は大きな黒いアリが毎朝現れる。社会性昆虫は仲間を連れてきて厄介なので、悪いけれどびしびし始末。

面倒なことに、アリにそっくりなアリグモというのもよく現れる。これはクモなので、よく見ると足が4対あるし、アリとは動きが違う。見間違うことはあまりないが、せっかく擬態しているのに、それが仇となりリスクにさらされているのは間違いない。

そんなこんなで、新しい生活がまた始まった。沖縄で暮らすのは3、4年目だろうか。ここの夏は日差しがきつくて歩く人には厳しい環境だが、持ち運べる木陰(=日傘)を持って新しい発見ができればよいなと思う。