ねおき

小川洋子

Ogawa Yoko

更新

1962年、岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。医大秘書室に勤めていたが、結婚を機に退職。「揚羽蝶が壊れる時」(1988)で海燕新人文学賞、「妊娠カレンダー」(1990)で芥川賞、『博士の愛した数式』(2003)で読売文学賞と本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』(2004)で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』(2006)で谷崎潤一郎賞を受賞。美しい文章、物語の合間に時々現れる心の暗闇にはっとさせられる。

注文の多い注文書

書誌情報

注文の多い注文書

著者
小川洋子
クラフト・エヴィング商會
出版者
東京 : 筑摩書房
出版年
2014
ISBN
9784480804501
目次
  • 人体欠視症治療薬
  • バナナフィッシュの耳石
  • 貧乏な叔母さん
  • 肺に咲く睡蓮
  • 冥途の落丁
書影

いつも彼らはどこかに

世界の片隅でひっそりと、そして真摯に生きる人と動物をつないで物語る短編集。ぬめぬめと気味の悪さが光る、断食治療を受ける女とかたつむりを飼う灯台守の男の話「断食蝸牛」、旅のできない人の代わりに身代わりガラスを持って旅をする「竜の子幼稚園」の、ガラスの光と牧草地の青さが印象的。星ひとつ

書誌情報

いつも彼らはどこかに

著者
小川洋子
出版者
東京 : 新潮社
出版年
2013
ISBN
9784104013074
目次
  • 帯同馬
  • ビーバーの小枝
  • ハモニカ兎
  • 目隠しされた小鷺
  • 愛犬ベネディクト
  • チーター準備中
  • 断食蝸牛
  • 竜の子幼稚園
書影

ことり

書誌情報

ことり

著者
小川洋子
出版者
東京 : 朝日新聞出版
出版年
2012
ISBN
9784022510228
書影

最果てアーケード

書誌情報

最果てアーケード

著者
小川洋子
出版者
東京 : 講談社
出版年
2012
ISBN
9784062176712
書影

人質の朗読会

山岳地帯で反政府ゲリラの人質となった8人。長引く拘束の中、彼らは思い出を語り合うことにした。“未来がどうあろうと決して損なわれない過去”から取り出された8つの物語。星ひとつ

書誌情報

人質の朗読会

著者
小川洋子
出版者
東京 : 中央公論新社
出版年
2011
ISBN
9784120041952
目次
  • やまびこビスケット
  • B談話室
  • 冬眠中のヤマネ
  • コンソメスープ名人
  • 槍投げの青年
  • 死んだおばあさん
  • 花束
  • ハキリアリ
書影

原稿零枚日記

無花果の実る井戸に落ちた赤ん坊は私自身か、それとも己が投げ落としたものか。山奥の温泉で不思議な場所に迷い込み、なんの関係もない小学校の運動会を保護者に紛れて見学する。世の隅でひっそりと孤独に生きる小説家が日記につづる、有機的で不気味な香りの漂う日常。星ふたつ

書誌情報

原稿零枚日記

著者
小川洋子
出版者
東京 : 集英社
出版年
2010
ISBN
9784087713602

カラーひよことコーヒー豆

いつの間にか姿を消していた縁日のカラーひよこ。老齢の犬にできたコーヒー豆そっくりのイボ。歳をとるという変化に動揺することなく平穏に生きたい。表題作ほか28本を収めたエッセイ集。星ひとつ

書誌情報

カラーひよことコーヒー豆

著者
小川洋子
出版者
東京 : 小学館
出版年
2009
ISBN
9784093423816

心と響き合う読書案内

小川氏がパーソナリティを務めるラジオ番組「Melodious Library」の最初の1年間をまとめた一冊。未来に残したい文学遺産が、時代や分野を超えて52編紹介されている。ネタばれはなく、彼女の作品への愛着を通した読書案内になっている。春夏秋冬で分けられているのも一興。星ふたつ

書誌情報

心と響き合う読書案内

著者
小川洋子
出版者
東京 : PHP研究所
出版年
2009
ISBN
9784569705095

小川洋子の偏愛短篇箱

小川氏が“秘密の収集箱”から取り出してくれた、お気に入りの短編16作。どの作品も彼女の小説の世界観に通ずるところがあり、その偏愛さがたのしい。各作品に小川氏の解説エッセイ付き。星ふたつ

書誌情報

小川洋子の偏愛短篇箱

著者
小川洋子
出版者
東京 : 河出書房新社
出版年
2009
ISBN
9784309019161
目次
    • 内田百間「件」(解説:「件」の気持)
    • 江戸川乱歩「押絵と旅する男」(解説:押絵と機関車トーマス)
    • 尾崎翠「こおろぎ嬢」(解説:錯覚のおばさん)
    • 金井美恵子「兎」(解説:兎の目は桃色)
    • 牧野信一「風媒結婚」(解説:自分専用の宙の一室)
    • 谷崎潤一郎「過酸化マンガン水の夢」(解説:鱧の計らい)
    • 川端康成「花ある写真」(解説:だまされてますよ)
    • 横光利一「春は馬車に乗って」(解説:馬車と私)
    • 森茉莉「二人の天使」(解説:鉱物のような作品)
    • 武田百合子「藪塚ヘビセンター」(解説:ありのままの世界)
    • 島尾伸三「彼の父は私の父の父」(解説:宇宙を前進する光)
    • 向田邦子「耳」(解説:ラブのイボ)
    • 三浦哲郎「みのむし」(解説:みのむしは大人しい虫ではない)
    • 宮本輝「力道山の弟」(解説:愛すべき少年)
    • 田辺聖子「雪の降るまで」(解説:死の気配に満ちた恋愛)
    • 吉田知子「お供え」(解説:後戻りできない)

猫を抱いて象と泳ぐ

少年は、すねの皮膚を唇にもち、屋上に取り残された象と隙間に挟まった少女を友達にもつ。彼はチェスと出会い、“盤上の詩人”と称えられた達人にちなんでリトル・アリョーヒンと呼ばれるようになる。チェスという静かな深海を舞台にした物語。星ふたつ

書誌情報

猫を抱いて象と泳ぐ

著者
小川洋子
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
2009
ISBN
9784163277509
書影

夜明けの縁をさ迷う人々

2006~2007年に「野生時代」に連載された短編を収録した一冊。楽器の音色をよくする涙をもつ女性が恋に落ちる話「涙売り」、中華料理店のエレベーターで生まれ育った「イービー」の話など。不可思議、グロテスク、幻想的な物語。星ひとつ

書誌情報

夜明けの縁をさ迷う人々

著者
小川洋子
出版者
東京 : 角川書店
出版年
2007
ISBN
9784048737920
目次
  • 曲芸と野球
  • 教授宅の留守番
  • イービーのかなわぬ望み
  • お探しの物件
  • 涙売り
  • パラソルチョコレート
  • ラ・ヴェール嬢
  • 銀山の狩猟小屋
  • 再試合
書影

物語の役割

小川洋子が講演会で語った話をまとめたもの。「物語の役割」「物語が生まれる現場」「物語と私」の3部にわかれており、物語の持つ魅力や役割、制作の裏側、彼女の読書体験をもとにした物語との関わりなどが記されている。星ひとつ

書誌情報

物語の役割

著者
小川洋子
出版者
東京 : 筑摩書房
出版年
2007
ISBN
9784480687531

小さな宝箱のような掌編もある短編集。気ままな一人旅のはずが、ツアー同行者の老女と関わりあうことになる「風薫るウィーンの旅六日間」、和文タイプ事務所で働くタイピストと活字管理人を描いた「バタフライ和文タイプ事務所」など、小川洋子の美しき毒。星ひとつ

書誌情報

著者
小川洋子
出版者
東京 : 新潮社
出版年
2006
ISBN
4104013048
目次
  • 風薫るウィーンの旅六日間
  • バタフライ和文タイプ事務所
  • 銀色のかぎ針
  • 缶入りドロップ
  • ひよこトラック
  • ガイド

ミーナの行進

中学校へあがるとき、家庭の事情で叔母夫婦に預けられることになった朋子。舞台は1970年代。芦屋の山すそに建つ洋館で、従妹のミーナらと過ごした1年間は、朋子にとってあたたかで大切な思い出となるのだった。星みっつ

書誌情報

ミーナの行進

著者
小川洋子
出版者
東京 : 中央公論新社
出版年
2006
ISBN
4120037215

犬のしっぽを撫でながら

書き下ろしや雑誌・新聞に掲載されたものなど71話のエッセイ。5つのテーマ「数の不思議に魅せられて」「『書く』ということ」「アンネ・フランクへの旅」「犬や野球に振り回されて」「家族と思い出」にわけられている。内容は『妖精が舞い下りる夜』と被る部分が多いが、『博士の愛した数式』をはじめ、いくつかの作品の逸話が記されている。星ひとつ

書誌情報

犬のしっぽを撫でながら

著者
小川洋子
出版者
東京 : 集英社
出版年
2006
ISBN
408781341X

おとぎ話の忘れ物

樋上公実子のイラストを元に小川洋子が書き下ろした競作。樋上氏の絵と小川氏の美しく残酷で官能的な雰囲気がよく合っている。駅の忘れ物保管室から集められた落し物のおとぎ話。スワンキャンディーの“忘れ物図書室”で、その数々をキャンディーと共にどうぞ。星ひとつ

書誌情報

おとぎ話の忘れ物

著者
小川洋子
出版者
東京 : ホーム社
出版年
2006
ISBN
483425125X
目次
  • ずきん倶楽部
  • アリスという名前
  • 人魚宝石職人の一生
  • 愛されすぎた白鳥

ブラフマンの埋葬

ブラフマン。それは、ある日、僕の前に現れたふしぎな小動物。芸術家達が滞在する“創作者の家”で管理人として働く主人公とブラフマンが過ごした一夏を描く。星ひとつ

書誌情報

ブラフマンの埋葬

著者
小川洋子
出版者
東京 : 講談社
出版年
2004
ISBN
4062123428
書影

博士の愛した数式

記憶が80分しか持続しない天才数学者、家政婦の“私”と息子ルートをめぐる物語。すばらしい感動を与えてくれる。数学という一見小説とは異質なものを上手に組み入れた著者の力量に感嘆。星みっつ

書誌情報

博士の愛した数式

著者
小川洋子
出版者
東京 : 新潮社
出版年
2003
ISBN
410401303X
書影

はつ恋

ツルゲーネフの『はつ恋』を要約し、小川洋子の文章、中村幸子の絵で描いた作品。16歳の夏、両親と別荘を訪れた少年は、隣家の庭にひとりの少女を見つける。魅惑的な彼女に少年は恋する人となるが、その恋には父の影がちらつくのだった... 星ひとつ

書誌情報

はつ恋 ツルゲーネフ

著者
小川洋子
出版者
東京 : 角川書店
出版年
2003
ISBN
4048734636

貴婦人Aの蘇生

死んだ動物の肉体の収集に没頭した伯父。彼の死後、伯母は収集品の毛皮に頭文字“A”を刺繍する。彼女はロシア・ロマノフ朝の生き残り、アナスタシアなのか。強迫障害を患い、独特の儀式を経ないと建物に入ることのできない主人公の恋人ニコ。剥製を狙い寄ってきたライターのオハラ。個性的な登場人物たちが叔母を描き出す。星ふたつ

書誌情報

貴婦人Aの蘇生

著者
小川洋子
出版者
東京 : 朝日新聞社
出版年
2002
ISBN
4022577002

まぶた

まぶたを偏愛する中年男性と15歳の少女の関係を描いた表題作ほか、背泳ぎの途中のように腕をあげたまま降ろせなくなった水泳選手の弟「バックストローク」、料理教室の排水管から出てくるものは... 「お料理教室」など、粒ぞろいの短編集。星ふたつ

書誌情報

まぶた

著者
小川洋子
出版者
東京 : 新潮社
出版年
2001
ISBN
4104013021
目次
  • 飛行機で眠るのは難しい
  • 中国野菜の育て方
  • まぶた
  • お料理教室
  • 匂いの収集
  • バックストローク
  • 詩人の卵巣
  • リンデンバウム通りの双子

偶然の祝福

主人公が女性作家だったり、現実と符号する部分がいくつかあるので、創作なのだろうとわかっていても、その交錯に思わずどきっとしてしまう。小さな息子と犬のアポロと共に独り寂しく過ごす彼女の元へ静かに訪れる偶然の数々。連作短編。星ふたつ

書誌情報

偶然の祝福

著者
小川洋子
出版者
東京 : 角川書店
出版年
2000
ISBN
4048732390
目次
  • 失踪者たちの王国
  • 盗作
  • キリコさんの失敗
  • エーデルワイス
  • 涙腺水晶結石症
  • 時計工場
  • 蘇生

沈黙博物館

ある村の偏屈な老婆に依頼され、死者の形見を展示する博物館の立ち上げに携わることになった若い博物館技師。彼は老婆や彼女の娘である少女らと共に準備を進めるのだが... 形見たちが醸し出す物語は、少しミステリー仕掛け。星ふたつ

書誌情報

沈黙博物館

著者
小川洋子
出版者
東京 : 筑摩書房
出版年
2000
ISBN
4480803556

寡黙な死骸 みだらな弔い

よく晴れた日曜日の午後、町の広場に面した洋菓子店をひとりの女性が訪れた... 「洋菓子屋の午後」から始まる本作は、11の短編が少しずつ関連しあって、現実のようで現実ではないようなひとつの奇妙な世界をつくり上げている。むむむと唸らせられるおもしろさ。星ふたつ

書誌情報

寡黙な死骸 みだらな弔い

著者
小川洋子
出版者
東京 : 実業之日本社
出版年
1998
ISBN
4408533408
目次
  • 洋菓子屋の午後
  • 果汁
  • 老婆J
  • 眠りの精
  • 白衣
  • 心臓の仮縫い
  • 拷問博物館へようこそ
  • ギブスを売る人
  • ベンガル虎の臨終
  • トマトと満月
  • 毒草

凍りついた香り

一緒に暮らしていた恋人が突然の自殺。彼は香水をつくる調香師として働いていた。彼の死後、現れてくる彼の知られざる面。残された香りの記憶を手がかりに、彼の本当の姿を求めて彼女はプラハへ向かう。星ふたつ

書誌情報

凍りついた香り

著者
小川洋子
出版者
東京 : 幻冬舎
出版年
1998
ISBN
4877282238

やさしい訴え

愛人のいる夫との不和。逃げ込んだ奥深い別荘。そこで出会ったチェンバロという楽器をつくる男と助手の女。盲目のパグ犬。どうあがいても入り込むことのできない二人の関係。星ふたつ

書誌情報

やさしい訴え

著者
小川洋子
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
1996
ISBN
4163166505

ホテル・アイリス

母が経営する海辺の小さなホテルを手伝う17歳の娘と、ロシア語の翻訳家である初老の男。二人の愛の形は支配と陥れられる関係だった。いつもは臆病で不器用なのに、人を支配しようとするとき、威圧的にそして器用に振舞うことができるようになる男が現実世界の際から落ちていきそうで怖い。星ふたつ

書誌情報

ホテル・アイリス

著者
小川洋子
出版者
東京 : 学習研究社
出版年
1996
ISBN
4054007740

刺繍する少女

母のいるホスピスで、僕は子どもの頃に出会った少女と再会する。表題作ほか、時から開放された収容所での話「森の奥で燃えるもの」など、魅力的な物語世界が閉じ込められた短編集。星ふたつ

書誌情報

刺繍する少女

著者
小川洋子
出版者
東京 : 角川書店
出版年
1996
ISBN
4048729438
目次
  • 刺繍する少女
  • 森の奥で燃えるもの
  • 美少女コンテスト
  • ケーキのかけら
  • 図鑑
  • アリア
  • キリンの解剖
  • ハウス・クリーニングの世界
  • トランジット
  • 第三火曜日の発作

アンネ・フランクの記憶

著者が多大なる影響を受けた『アンネの日記』。そのアンネ・フランクの足跡をたどる旅。アンネ・フランク・ハウスを訪れ、生存する関係者に会う。そして、アンネの死んだアウシュビッツへ。星ふたつ

書誌情報

アンネ・フランクの記憶

著者
小川洋子
出版者
東京 : 角川書店
出版年
1995
ISBN
4048834177

薬指の標本

サイダー工場で薬指の先をひとかけら失った主人公は、人々の思い出の品を閉じ込める標本師のもとで働き始める「薬指の標本」。プールで見かけた不思議な女性ミドリさんの後をつけてたどり着いたのは、木でできた“カタリコベヤ”と呼ばれる空間だった「六角形の小部屋」。星ふたつ

書誌情報

薬指の標本

著者
小川洋子
出版者
東京 : 新潮社
出版年
1994
ISBN
4104013013
目次
  • 薬指の標本
  • 六角形の小部屋

密やかな結晶

花、鳥、香水... 記憶がひとつひとつ消滅していく島に生きる作家の女性。消滅の影響を受けない人々を“記憶狩り”と称し、秘密警察が連行する。作家の書く小説と並行して展開される物語。星ふたつ

書誌情報

密やかな結晶

著者
小川洋子
出版者
東京 : 講談社
出版年
1994
ISBN
406205843X

妖精が舞い下りる夜

エッセイ。著者の小説を書くということへの姿勢、家族の思い出、スポーツの話、日々の出来事、自著や好きな作家の作品についてなどが、小説と同じく丁寧な文体で綴られている。星ふたつ

書誌情報

妖精が舞い下りる夜

著者
小川洋子
出版者
東京 : 角川書店
出版年
1993
ISBN
4048833375

アンジェリーナ

地下鉄のホームに置き忘れられたトウシューズ。拾った僕は、刺繍されたアンジェリーナという名に宛ててメッセージを出す。小川洋子が長年のファンである佐野元春の代表曲からつむぎ出した短編集。星ふたつ

書誌情報

アンジェリーナ 佐野元春と10の短編

著者
小川洋子
出版者
東京 : 角川書店
出版年
1993
ISBN
4048727443
目次
  • アンジェリーナ
  • バルセロナの夜
  • 彼女はデリケート
  • 誰かが君のドアを叩いている
  • 奇妙な日々
  • ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
  • また明日…
  • クリスマスタイム・イン・ブルー
  • ガラスのジェネレーション
  • 情けない週末

余白の愛

耳を病んだ彼女が出会った速記者Y。静かに、滑らかに記録を行なうYの指に彼女は惹きつけられる。彼女はなぜYの指に魅力を感じるのか。心に正直な彼女の耳とYの指。記憶と現実が交錯する物語。星ふたつ

書誌情報

余白の愛

著者
小川洋子
出版者
東京 : 福武書店
出版年
1991
ISBN
4828824057

シュガータイム

抑え切れない食欲と向き合う大学生のかおる。その異常な状況のきっかけとして思い浮かぶのは、新しいアルバイトと弟の引っ越しだった... 恋人、親友、弟、かおる。彼らが過ごす砂糖菓子のようにもろくはかない時間。星ふたつ

書誌情報

シュガータイム

著者
小川洋子
出版者
東京 : 中央公論社
出版年
1991
ISBN
4120019985

妊娠カレンダー

姉の身体に着実に影響をもたらしつつある何か。姉の妊娠という出来事に直面した妹の視点で生命への疑念を鋭く描き出した表題作ほか、主人公が暮らした古い学生寮にまつわる話「ドミトリイ」、新しい生活を待つ家に突然訪れたふしぎな親子の話「夕暮れの給食室と雨のプール」。星ふたつ

書誌情報

妊娠カレンダー

著者
小川洋子
出版者
東京 : 文藝春秋
出版年
1991
ISBN
4163124209
目次
  • 妊娠カレンダー
  • ドミトリイ
  • 夕暮れの給食室と雨のプール

冷めない紅茶

中学生時代の同級生の葬式の日に再会したK君。彼に出された冷めない紅茶。ねじれた時間と空間「冷めない紅茶」。孤児院で暮らす彼女は、孤児ではないけれど、本当は永遠の孤児なのかもしれない。幼い少女への虐待を行う彼女の心に、鈍く引き裂かれる「ダイヴィング・プール」。星ふたつ

書誌情報

完璧な病室

著者
小川洋子
出版者
東京 : 中央公論新社
出版年
2004
ISBN
412204443X
目次
  • 完璧な病室
  • 揚羽蝶が壊れる時
  • 冷めない紅茶
  • ダイヴィング・プール
書影

冷めない紅茶

著者
小川洋子
出版者
東京 : 福武書店
出版年
1990
ISBN
4828823492
目次
  • 冷めない紅茶
  • ダイヴィング・プール

完璧な病室

有機的な日常生活に対して清潔に整えられた病室。その完璧な空間の中で、弟は透明で無機的な存在となっていった。不治の病に冒された弟への姉の思いを描いた表題作ほか、認知症を患った祖母を施設へ送った後、正常と異常の境目で揺らぎ始める女性を描いた「揚葉蝶が壊れる時」収録。星ふたつ

書誌情報

完璧な病室

著者
小川洋子
出版者
東京 : 中央公論新社
出版年
2004
ISBN
412204443X
目次
  • 完璧な病室
  • 揚羽蝶が壊れる時
  • 冷めない紅茶
  • ダイヴィング・プール
書影

完璧な病室

著者
小川洋子
出版者
東京 : 福武書店
出版年
1989
ISBN
4828823115
目次
  • 完璧な病室
  • 揚羽蝶が壊れる時